「回転木馬」というミュージカルがあります。
古い、もう殿堂入りする様なものですが、初めて見たのは、意外?にも宝塚です。
真帆しぶきというトップスターが出演していたのを覚えています。とてつもなく目が大きかった。それは父と一緒でした。実は父は、宝塚も好きだった。

も、、というのは、演歌も、ベートーベンも、フォークソングも、大好きで、口笛で、口三味線で完璧に奏でていました。父は自然に音楽を愛し、自然に楽しんでいました。

印象的な話は、戦後、オーケストラの生を見に行って、なんて美しいんだと涙が出たと話してくれたことです。音楽の美しさ、とてつもなく、美しいと思うことがあります。いつもではない、、もう最高、、って時がありますね。

そんな父と、良妻賢母の母に、「音楽をやめなさい」と言われなかったことが今の私を作っています。そんなことは思ってもいなかったんだろうと思いますが、「幸い」が重なって続けられました。

それは音大に行くことができたということもですが、コンサートにいく、ライブに行く、バンドをする、スタジオに出入りする、様々な日々を全て許してくれたことがなければ、今現在の私はおりません。

その恵まれた環境とそれで得たものを、皆様に笑いと共に、元気と共に、お届けしたいと思う様になったのは、10年ぐらい前でしょうか。どれだけの人が、挫折し、どれだけの人が先生に恵まれず、どれだけの人がピアノを嫌いになってしまったか、、を知れば知るほど、「音楽は苦手」という気持ちをどうにかしたいと思うのです。

音楽って元気になる、、音楽って勇気が出る、っを実感していただける方が一人でも増えます様に。