1974年8月30日 午後0時45分。
大手町大企業ビル出入口付近で、爆発があった。
被害者、死傷数多数。
酷い事件だった。
当時、被害のあった建物の近く、報道関係会社に勤務していて、
午後の就業前の一休みの時間、、
ズズズーン、と、体に響いた感覚があった。
5分もしないうちに、緊急の車内放送が流れ、事件を知った。
社内は、たちまち、騒々しくなり、
編集部門、出版部門の関係スタッフは、
一斉に、事件に沿った緊急優先行動に移っていった。
後に、社員の友人の女性が、被害にあっていたことを知った。
昼食を終えて、職場に戻ろうとして、ビルの前を通りかかったらしい。
全身にガラスの破片が刺さり、入院。
病院で、ひとつづつ、ガラスの破片をピンセットで、摘出手術。
その後も、その後遺症に、苦しめられたと聞いた。
犯人は、2024年、正に、今年の正月に、偽名で入院していた男。
癌の末期症状だったそうだ、、
最後は、自分の本当の名前に戻って、死にたい、、、
そう望んで、、その男は、逝った。
当時は、若者たちが、暴走していた時代。
酷い世の中だった。