第5節、この日の第2試合は菅原（中日）vs伊勢家（広島）の対戦。ともにeクライマックスシリーズ進出が途絶えた中で迎えるキャプテン対決。菅原は第1戦に続いてのこの第5節は満を持してのダブルヘッター。これが5試合目最後の今シーズンゲームになるがここまで1勝も出来ておらず1分け3敗。
一方の伊勢家は3勝1敗1分で迎えるラストゲーム、これが6試合目の登場となる。伊勢家はピッチングに優れていてナイスピッチ率がリーグ1位の81.3％と脅威。昨季ワースト24位だった打率「.165」は大きく改善されて試合前での数字は「.304」を3割を超え、今シーズンは投打ともに安定している存在。第4節前回のタイガース戦vs森では2桁11安打で７－０の完封勝利をおさめ開幕戦以来のホームランも放った。
両チーム、ここまでとメンバーを少しずつ入れ替えていて、ドラゴンズはキャッチャーに加藤を起用。カープは1番に調子好調の長野を起用し、キャッチャーのポジションには多く使われた曾澤ではなく、調子絶好調の坂倉を5番に入れた。
【1回表】
試合は初回から動く。広島・伊勢家がノーアウト3塁2塁とチャンスを作ると、3番ピレラの犠牲フライで先制。その後2アウト3塁で今日スタメン起用の坂倉の打球がセカンドの右を抜けてライトへ。ライトがこれを処理できず打球がてんてんとする間にさらに1点が入る。
菅原（中日）０－２伊勢家（広島）
【3回表】
広島・伊勢家は2アウトランナーなしから鈴木誠也が右中間スタンドへのソロホームランで1点を追加。
菅原（中日）０－３伊勢家（広島）
【5回裏】
4回までのナイスピッチ率がこの試合91％と脅威の数字をたたき出す伊勢家の前にヒット1本に抑えられてきた中日・菅原。2アウトランナーなしと追い込まれ、逆境を持っている根尾を打席に送る。一方伊勢家はフランスアをマウンドに上げて最後の締めに入る。根尾でしぶとくライト前に運んでこの日2本目のヒット。続く田島の所で代打の阿部を送る。強い打球が右方向に飛んだがセカンド背面キャッチのスーパープレーが飛び出して3アウトで試合終了。
伊勢家が今季の最終戦を白星で飾り、残念ながら菅原は今季1勝も挙げられずいシーズンを終えることとなった。勝利こそなかった菅原選手だが、ここまで対戦してきた相手は強敵ばかり。悔しいシーズンになった事は本人が一番わかっていると思うが、苦しい時もキャプテンとしてチームを支えてきた姿はとても印象に残った。
●菅原（中日）０－３伊勢家（広島）○