夏の高校野球南北埼玉大会が7日に開幕しました。テレ玉（県営大宮公園球場）とケーブルテレビ連盟（市営大宮球場）の高校野球中継は今年も両校関係者を放送席にお迎えしてお送りします。
大会2日目の市営大宮球場の第1試合、大宮西×岩槻商業の一戦がこの夏最初の担当ゲームとなりました。
大宮西高校から保健体育科教諭で柔道部顧問、勤続27年の西幅哲先生、岩槻商業からは昨年度の野球部部長の杉﨑一彦さんと共にお伝え致しました。
大宮西高校は来年2019年に中等教育学校化されさいたま市立大宮国際中等教育学校として開校、県内初となる中等教育学校として生まれ変わります。今年度の入学の生徒募集は停止され現在の2年生が卒業する2020年3月に閉校する事となります。今年の夏が大宮西高校として出場する最後の公式戦となりました。
まずは両校のデータを紹介致します。
【大宮西】
【創部】1962年4月（昭和37年）
【部員】8人（13人）最後の大会に出場するため他の部活動から勧誘を行い5人が加わった。
【去年夏】4回戦敗退
【去年秋】ブロック予選敗退
【今年春】ブロック予選敗退
【最高成績】ベスト８
・第52回大会（昭和45年）（西関東時代）➡3回戦vｓ上尾●1－3
・第90回大会（平成20年）ベスト8➡準々決勝ｖs浦和実業●1－3
【岩槻商業】
【創部】1918年4月（大正7年）
【部員】12人
【去年夏】1回戦敗退
【去年秋】ブロック予選敗退
【今年春】ブロック予選敗退
【最高成績】ベスト４／第49回大会（昭和42年）（西関東時代）➡準決勝敗退ｖｓ大宮工業●0－6
※1県1代表制以降は3回戦進出が5回（第60回、第79回、第91回、第95回、第97回）
【試合内容】
ジャンケンで勝って先攻は大宮西。岩槻商業の先発は背番号3番の鈴木デビット3年生。岩槻商業はエースナンバーを付けた長嶋豪投手が2週間前の練習試合で負傷（左足くるぶし付近の靭帯損傷）で出場が絶望になり1週間前に鈴木デビットは千田監督から「お前で行く」と言われたそうです。
大宮西打線がその立ち上がり、先頭バッター片山がレフトオーバーの２ベースヒットで出塁、3番キャプテン森川のレフトオーバーのタイムリー2ベースで1点を先制すると5番の合田もレフトに運ぶタイムリー2ベース。3本の2塁打で2点を先行します。（大宮西２－０岩槻商業）
2回裏に岩槻商業はノーアウトでフォアボールの鈴木翔大を1塁に置いて鈴木デビットが2ストライク追い込まれてからのバスター。鈴木翔大の長躯ホームインで1点を返します。2塁に鈴木デビットを置き8番1年生の大槻が送って1アウト3塁と同点のチャンスを作りますが、大宮西の先発川邉が9番金内を三振、1番キャプテン青木をピッチャーゴロに打ち取ります。（大宮西２－１岩槻商業）
２－１大宮西リードで迎えた5回表。3番森川が1アウトからライトオーバーの3ベースヒットでチャンスを作ると、4番川邉も3ベースで1点追加。5番合田は左中間へのタイムリー2ベースヒット。7番原がライト前へのタームリーでこの回3点を追加し５－１とリードを4点に広げます。（大宮西５－１岩槻商業）
ちなみに原のヒットが大宮西のチームヒット9本目でしたが初めてのシングル。（2塁打×６、3塁打×２）（大宮西５－１岩槻商業）
6回裏岩槻商業はヒット2本とフォアボールでノーアウト満塁として反撃のチャンスを作ります。8番大槻がライト前タイムリー、1番青木がライトオーバーの2点タイムリー2ベース、3番吉田のセカンド内野安打が結果2点タームリーとなり岩槻商業この回5点で６－５。ついに試合をひっくり返しました。
7回も3点を加えた岩槻商業が９－５で逆転勝利。3年ぶりに初戦を突破しました。
大宮西高校として挑んだ最後の夏。この1回戦で姿を消す事となりました。最後の公式戦、大宮西高校野球部の歴史に幕が下ります。
テレ玉キャスター時代のデスクで現役は引退されている北村さんが現場の統括で入られていました。ついつい話し込んでしまい長居をしてしまいました。
夏の高校野球は100回の記念大会。北と南に分かれた埼玉からは2校が出場できるチャンス。去年県勢初の全国優勝を手にした花咲徳栄（北埼玉）、2013年選抜優勝、この春も県大会6連覇を果たした浦和学院（南埼玉）が注目されますがどの高校にもチャンスはあると思います。3年生にとっては最後の夏、これまでの仲間との楽しい思い出、苦しい思い出、色々あったと思います。全てを出し切ってください。