めての感情に浸っている時、

彼女が立ち上がってウッドデッキから出て行った。

帽子が飛んで行ってしまい、それを追いかけている子供のために

彼女も転がっていく帽子を追いかけている。

いい光景だ、なんて素晴らしい窓からの景色だ。

捕まえた帽子を子供に渡して、それからこっちを向いて私に手を振った。

後ろではパンジーがそよ風に吹かれて、

ゆらゆらと・・・ゆ~ら ゆ~らと・・・・

紫のパンジーや薄紫や濃い紫のパンジーが

ゆ~ら ゆ~らと・・・・・・

彼女のところに行きたい、行きたくてたまらない

行こう

窓に足をかけウッドデッキに飛び出た・・・出れた。

窓の外に出れたのだ。

やっと出れた 。

彼女は飛び出してきた私を見て笑いながら

「ここはいいでしょう、素敵でしょう。

夏にも一緒に来ましょうね。

夏はひまわりよ。このパンジー畑がひまわり畑に変わるの。

秋はコスモス畑になるのよ。

いろんな色のコスモスが風に揺れるのは本当に奇麗なの。」

 

夢だ、そうかぁ~夢の世界はここだったんだ。

 

窓から出たかった理由は彼女!!

彼女が居たから、夢では見えなかったが

彼女がそこに居たのだ。

夢の中の紫はパンジー、黄色はひまわり、カラフルはコスモスだったんだ。

今日、今 この瞬間、やっと窓から出ることができた。

あの夢から覚めて現実になったのだ。

 

私の顔は笑みが抑えきれなくなっていて、それを見た彼女が

「どうしたの? どうしちゃったの?」と・・・私の顔を覗き込む。

 

これからゆっくりと夢の話をしましょうか。

残りのパンケーキを食べながら・・

 

奇跡って 運命って本当にあるんですね。

 

            終わり