今日は250ページくらい読んだのかな?


佐藤優『交渉術』。これは3日で読んだ。
日本の首相(橋本・小渕・森)やロシアの大統領(エリツィン・プーチン)などについて取り上げた、まあ国際政治ものかな。
『国家の罠』『自壊する帝国』と比較すると平易で読みやすい(これは前書が書き下ろしなのに対して、本書は『文藝春秋』での連載だったから、という事情にもよる)。
個人的に好きで、手元になかった頃は何回も図書館で借りて読んでいた(当時は文庫ではなく単行本)。
今回も印象に残ったのは、森総理が「加藤の乱」の時、佐藤氏が政局絡みの情報を伝えたら、「ありがとう。総理になるとこういう悪い話はなかなか聞こえてこない」「総理になるといい話しか聞こえてこなくなる」と、政治指導者としての「孤独」を吐露したエピソード(p.248)。
あと文庫版の書き下ろしで、東日本大震災の時に書かれた記事も転載されていたので読んだんだけど、そういえばこれは初めて読んだ気がする。

私の初佐藤優は『SAPIO』で連載されていた「インテリジェンスデータベース」だったんだけど、これをまとめた『国家の謀略』を、ノスタルジーを感じつつ、また新たに読み始めた。140ページくらいまで進んだ。