松尾芭蕉、奥の細道を辿る旅・岩出山陸奥上街道 | しちろう旅日記

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GW連休明けの週末、宮城県北の大崎市旧岩出山の上街道をウォーキング。

 

松尾芭蕉が平泉中尊寺まで北上し、その後、岩手県一関から鳴子温泉経由で山形県まで歩いた古の道。

 

国道4号の奥州街道から離れ、出羽街道へと続く、奥の細道です。

 

真山地区の千本松長根入口に駐車し、上街道ウォーキングコースの中間、約1/3の距離を歩きます。

 

今年3月に看板も設置されたらしく、新型コロナ自粛が無ければウォーキングイベントが有ったのかも。。

 

 

先ず、住宅の間を石畳に沿って登っていきます。

 

 

新緑に囲まれた旧街道が、尾根道へと続いています。

 

道幅からすると、昔は馬車も通っていたかもしれません。

 

 

戦後植林された杉林と、昔からの広葉樹に囲まれた、なだらかな道。

 

 

松尾芭蕉も歩いた、森の中の比較的広い奥の細道。

 

街道沿い石碑からも、当時の面影が感じられます。

 

 

街道の道標的な赤松が、左右の杉や広葉樹に対して、一列に植えられています。

 

 

今は誰も歩いていない旧街道ですが、所々に歴史を感じる標識が。

 

通年であれば高山へ登っている季節なのですが、この新型コロナウィルス騒ぎで、不本意ながらも、宮城県内の新しい史跡の発見をするキッカケにもなりました。

 

 

2km程続く森の中の尾根道も、あっという間に中間地点。

 

 

右手の森の中に古墳群があるらしい。

 

松尾芭蕉が歩いた以前から、ご先祖様が森の中で暮らしていたのでしょう。

 

 

植林された杉林と、反対側は昔からの広葉樹の森。

 

平な尾根道は水はけがよく、わらじでも快適に歩けたのかもしれませんね。

 

 

ここで右手の杉林を下り、林道を歩いて更に南下します。

 

 

 

 

森の林道を1km程歩くと、再び石畳の森の街道へ。

 

 

歩き始めて1.5時間。

 

県道沿いの田園地帯へ下って、今回はここで終了。

 

松尾芭蕉は更に森の中の街道を進み、この先の岩出山町中心部で1泊しています。

 

伊達政宗が初期に城を構えた城下町なので、当時は結構大きな宿場だったのかもしれませんね。

 

 

その田園地帯の中には、池に囲まれた磯良神社が。

 

 

 

 

稲作には水が重要なので、お河童様の神社なんですね。

 

 

復路は、並行して走る県道を歩いて戻ります。

 

歩き始めて2時間半、正午を過ぎて食堂に立ち寄りたくなりますが、屋内外食はもう暫く我慢我慢…(>_<)

 

 

3時間歩いて農作業中の方々と挨拶を交わすものの、結局誰ともすれ違う事無く、千本松長根の入口の駐車場へ戻ってきました。

 

 

今回は奥の細道の一部を歩いて、当時の歩き旅の想いに少し触れ、また2万歩近く歩いて良い運動になりました。

 

次回、松尾芭蕉御一行を足跡を追い、宮城山形県境付近を辿ります。