帽子作り50年のブログ -2ページ目

帽子作り50年のブログ

帽子やアパレルを海外工場で生産する経験談

サンプルを製作する段階で、生産管理者や工場は、サンプル製作の完璧な企画書を求めますが、営業担当者は殆どが現場の生産技術者ではなく、ましてお客様の企画担当者やデザイナーは、全体の商品構成の中で企画をまとめているので、細部の技術情報はコメントせずに思った以上のサンプルが出来てくる事を期待しています。

 売れるサンプルを作るという事は、サンプルを工場現場に依頼する生産管理者の生産知識はもちろんの事、マーケットの動向や新素材の知識を生かして、如何にサンプルを依頼する顧客の企画担当者のアイデアを生産管理者が理解して、それ以上の物を作り上げる熱意が必要だと思います。

 また生産管理者は如何に工場のサンプル制作者に、細部にわたる仕様内容を理解させるかと共に、型や材料の品番や色番などを具体的に提示して、サンプル製作段階での間違いや確認の為の手待ちが無い様にしなければならず、さもないと工場も顧客も無駄な時間を費やして、結局思った様なサンプルが出来ずに販売に掛ける様になり、顧客も工場もいい結果が得られずに終わってしまう事になる危険が有ります。

それほど迄に生産管理者の技量や能力は、その商品が成功するか否かの大きな役割を担っているのですが、ではそれほどの能力を持った生産管理者が十分にいるかと言えばそうではなく、またいたとしても、昨今の多品種少量生産の現状では、その能力を十分に発揮出来る余裕が、無いのが現状です。

45年にわたり生産管理者として、仕事をしてきた私(あまり能力が有るとは言えませんが)でもいつまでたっても、顧客のアイデアに対する理解の間違えや、工場に対する指示間違えは日常茶飯事で、顧客や工場に迷惑をかける事ばかりです。

ではどうしたら生産管理者に要求される能力を満たして、顧客も工場も満足出来るサンプルを作り上げる事が出来るのでしょうか、次回我が社が取り組んでいるそのシステムを紹介します。