帽子作り50年のブログ

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帽子やアパレルを海外工場で生産する経験談

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今から30年以上前の私がまだ若い頃、私はアシックスの神戸本社のアスレティック部門の企画室に帽子の注文を請ける為に年中通っていましたが、そこでは毎晩遅く迄企画室の女の子達が、鉛筆と定規でスポーツウエアーの規格書を書いていました。それは大変な作業でしたが、それが無いとアシックスではサンプルの製作も生産計画も作れなく、大変重要な作業でもありました。

そのうちアシックスではそれらの図面や技術情報をデーターベース化して、それぞれの商品の必要項目をデーターベースから呼び出し、一つの規格書としてまとめ上げる構想が計画され、私もその一部で、技術情報のデーターベースをお手伝いした事が有りました。この構想はその後材料手配やコスト計算、工場での進捗状況管理へと発展して、どの工場でも同じ物が生産出来る様になり、今でもその進化した物が、生産の要として生きていると聞いています。

衣料は世の中に数えきれない種類とデザイン、使用目的に合わせた型や素材、幾多のファッションが存在していますが、それらは全て「人間が身につける物」としての1点に集約されます。(もっとも、当社が現在生産している犬の服などは、人間の為の衣服とは全く別の発想が必要ですが。)

衣類や帽子などの小物も無数の型が有りますが、実はその基本型は何百、何千と有る訳ではなく殆どの物は、その基本型の一部修正によるバリエーションに過ぎません。また素材においてもニットや布帛、不織布などたくさんの種類が有りますが、デザインや使用目的に有った素材をデーターベースの中から選び出すのはそれほど難しい事ではなく、日進月歩で進化する新素材をデーターベースに取り込む事の方が、大変な作業だと思います。

型、素材、細部の仕様、配色、付属品のこれらの製品としての情報をデーターベースから選び出して、一つの企画書にまとめあげ、それを基にお客様の企画担当と個々の細部について、データーベースに用意されている選択肢の中から選び直して、企画書をまとめた場合、それはよりお客様の希望する内容の物になるとともに、既に用意されている材料や仕様内容になりますし、それに対応する英語や中国語の企画書が、自動的に出来ればサンプル製作の現場もより早くサンプルを作ることが出来る訳です。またこのとき出来るだけビジュアル化した説明と、イメージ図や写真を添付する必要が有ります。

次回はより具体的なサンプル製作の企画書を作る手順について、説明しようと思います。