こんにちは！！
蓮の実キッチンの松井延子です。
私が長年、食を通して、
ママたちの悩みを伺っていて
気づいたのは、
かなり多くの確率で
自分の親（特に母親）との問題を抱えていること。
食と母親との関係って、
想像以上に、密接に関係しているのだなと
思っています。
食に興味をもつ、もたない。
そんなことも、母親との関係から
紐とくことができと、
多くの生徒さんからをみながら、
感じてきました。
なかでもAさんの事例は、
短期間で、劇的に現実が変化した事例だったので
とても印象に残っています。
今回は、
食を改善したら絶縁状態の親と和解した
Aさんの話をご紹介します。
Aさんが私の講座に来てくれた時の動機は、
「料理が苦手（嫌い）だけど、
子供のために手作りしたい」というものでした。
最初の頃は
個別コースで一緒に料理や
瞑想ワークなどをやっていました。
ある時、子どもも交えて、
Aさん親子と私と、
コロッケをつくっていた時に、
急に泣き始めて
「私がコロッケつくれるようになるなんて、
夢見たいです、嬉しい」と言ったのです。
あまりにも急に泣き出したので
ビックリした私は理由を聞きました。
すると、Aさんは重い口を開いて
少しずつ、話を始めました。
シングルマザーのAさんは、
ストイックな自然食の
母親のもとで育てられてきました。
おいしくないと感じていた
玄米ごはんをずっと食べさせられて、
「出された食事は残していけない」と
厳しく躾けられました。
そんなAさん、
結婚、出産、離婚を経て
一時期、実家に身を寄せていたそうですが、
もともと険悪だった親とうまくいかず、
家をでて、その後、
７年間、疎遠になっていました。
食にこだわりすぎる母親の影響で
それまで
「食べること、つくること」に対して
興味を失うことによって
心の中に封印をしていたそうです。
それが
子どもをきっかけに、
食への興味が戻ってきて、
心の中の封印も解けてきて
難しいと思っていた
コロッケにもトライできて、
本当に嬉しいと
お話をしてくれました。
その時の晴れやかな表情が
今でも忘れられません。
その後も
瞑想やグラウディング
（大地と自分とつながるワーク）
などを通して、
徐々に、自分に自信をもっていき、
自己肯定感をあげていったAさん。
5歳になる自分のお子さんにも
最初のうちは
とにかく心配や不安が先立ってしまい、
厳しい声かけを繰り返していました。
講座を進めていって
瞑想も定期的に取りいていくうちに
厳しい声かけが減っていき
子どもとの関係も良好になってきました。
さらに…
その後すぐ、母親と、
７年ぶりに和解できたというから
驚きが止まりません。
実は…母親と疎遠になっていた間は
子どもだけがAさんの父親を通して
実家を行き来していたのだそうです。
ある時、母親から
「あなたも一緒にご飯を
食べにきて」と声をかけられたとき、
素直に応じることができたと
嬉しそうに話してくれました。
ついに両親と子どもと
親子３世代で、初めてご飯を食べられた、
ということで、喜んでいました。
これまで母親のことが
「とにかく怖かった」と言っていましたが、
その感情もいつの間にか消えて
雪解けのように和解できた、
とのことでした。
この出来事は、
Aさんが個別コースを受け初めてから、
３〜４ヶ月後くらいの出来事。
ママ自身が、食や健康と向き合い、
自分や子供と向き合うことで、
結果、母親との問題もクリアになっていく。
食とこころ。
その相互関係が大事だなと改めて
感じた事例でした。
Aさんの事例は、少し違いますが、
最近、増えている不登校やグレーゾーンの
お子さんを持つママのお悩みも、
実は、食と親子関係が、
カギを握っていることが多い。
そのあたりも、
これからお話ししていこう
と思いますので、お待ちくださいね。