ベトナムから介護福祉専門学校に留学しているHさんが、サンライズジャパンのデイサービスセンターである「ステップワン京葉」に実習に来ました。
とても日本語が上手で、コミュニケーションもスムーズで、利用者さんとの会話も盛り上がっていました。
そのほかの仕事の手際も良く、うちに就職してくれないかな〜!って思うほど素晴らしい人材でした。
今回、そのHさんに色々とインタビューをしてみました。(私が流暢な日本語に変換していますが、脚色無しで書きます。)
Q
日本へ留学に来たのはどういうきっかけですか?A
ベトナムの高校の先生からの紹介で、千葉にある日本語学校に来ました。
ハノイから西に車で3時間ほどかかるハロンという街からきました。
Q
日本に来るのにどのくらいの費用がかかりましたか?
A
初めの資金は300万円かかりました。その資金は両親が銀行から借りました。
★200万円のケースは、よく聞いているけど300万円とは驚きでした。
2年間の学費と渡航費、アパート等の初期費用などの実費を多く見積もったとしても、最低100万円はブローカーの手に渡っていますね。
ベトナム人の平均年収って、22万円ですよ!
Q
その後の費用はどうしましたか?
A
日本語学校年間授業料は63万円で2年間で通いました。
私は午後1時から午後4時までのコースでした。
ほかの時間は、コンビニのアルバイトをしました。アルバイト代は月に11万円位です。
Q
友達とルームシェアとか、シェアハウスとかに住んでるの?
A
アパートで一人暮らしです。
Q
それじゃあ、生活ギリギリでしょ!
A
この2年間で60万円をベトナムの両親へ仕送りをしました。
Q
介護福祉専門学校の学費はどうしてるの?
A
介護学校の学費は70万円ぐらいです。学費はお姉さんの旦那さんから借りました。
Q
介護の勉強は、難しいですか?
特に専門用語の日本語を覚えるの難しいよね?
A
とても難しいです。
国家試験も受からないとならないので、とても心配です。
Q
そういえば、どうして介護の分野を選んだの?
お金を稼ぐのならほかの職業あるでしょ?
A
私は、おじいちゃん、おばぁちゃんに育てられて、お年寄りが大好きなんです。だからこの仕事を選びました。
クーーッ。泣けてくるね!
彼女はとても明るく、ハキハキしていて目もキラキラ輝いていました。
彼女には、未来を勝ち取って欲しいです。
私たちは、ブローカーを通さず、スポンサー企業が支援して日本語学校に行き、そのあとに介護福祉士専門学校へ行くルートを創り出したいと考えています。
ベトナムの実習生で問題になってくるのが、ブローカーにかなりの費用を取られていて、多額の借金をしています。
ちなみにタイでは、送り出し機関での日本語教育に約65万円(寮付き)ほどかかりますが、それ以外はかかりません。
フィリピンは国内の法律で実習生に借金を背負わせることが禁じられています。
新法ではそれを取り締まるように設計されていますが、送り出し機関にくる前に自分の街で借金をしてきます。そこまで知ることはできません。
ここは日産やKOBELCO等の企業内実習生の訓練も行なっています。65万円ほどの実習費用は、全員が無利子奨学金を利用しています。そしてタイ帰国後は、その人にあった日系企業への就職支援もしています。ここの生徒は明るくていつも楽しそうにしているのが印象です。