刑務所から仮釈放されたアダム(ウルリク・トムセン)は田舎町の教会に寄宿する。悪態をついても怒らない牧師イヴァン(マッツ・ミケルセン)のもとで更生する日々を過ごさなければ晴れて釈放の身にならない。他にも前科者が身を寄せる聖域で牧師に何か目標を立てよと問われたアダムは、庭にあるリンゴの木を収穫してアップルケーキを作ると安易に返答する。翌日から不穏な現象が起きる教会の生活に戸惑うアダム、イヴァンは全て悪魔の仕業だと忠言する。それにしても災いが続く日々でアダムは、イヴァンの過去に疑念が募っていく…
時折破綻気味の物語進行だが、テーマをしっかり据えているので見事なラストを迎える。森羅万象は運命によって定められているのか、それとも偶然が交錯する事象なのか、宗教に限らず言葉を紡ぐことで人は救われたり絶望に陥る。心が平穏であるひとときは千差万別であって、"こうだ" と決めつけたり偏見で押し通すのは愚劣であろう。
悪魔の所業か、神による人への試練なのか、数多の災いを経てアダムは "気付き" を受け止める。そしてイヴァンも心を改める。そこに今作のカタルシスが表出する。脚本が巧い。
今作をマッツ・ミケルセン生誕60周年祭の上映作品として鑑賞する。洋画が低迷する映画興行において集客が見込める海外映画スターとして賞賛する。昨今各地における映画館の窮状を報道で知ると胸が痛む。これも悪魔の所業か、神による試練か、きっと私たちは "気付き" を得るよ。マッツ、そうでしょ。
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