「スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ」 | やっぱり映画が好き

やっぱり映画が好き

正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。

 

スパイダーマン=ピーター・パーカーの魅力は、自身の行動に自問自答する内省的な姿勢にある。今作もどの選択肢が最善なのか、自身の身体変化と並行して悩んでいく。そこに実態がわからぬ敵が彼に追い打ちをかける。この畳み掛ける前半部と、敵の正体が分かりさらに展開を深めていく後半部がスマートに繋がっていかない。このぶつ切り感は、おそらく長尺になりすぎて大幅なカット編集を余儀なくされた結果なのか。


ダメージコントロール局という官民連携組織の内部の横暴が露呈するところに現代社会の闇が垣間見られる。では何故権力側がギフテッドの人たちの人権を抑圧するのか、そこを深掘りしてこそ、今回の名台詞 "特別な力があるから愛されるのではない、その人自身だから愛されている" が活きてくる。これを "マイノリティの人びと" と変換すれば、今作がもっと面白くなる。


ヒーローや異端者は(マイノリティの人びとを含めて)注目と誹謗中傷の対象となる。でも後者は偏見から派生する差別であろう。人それぞれ違いはあるんだから、その個人を見つめてこそ平穏が訪れる。MJもスパイダーマンというヒーロー像ではなくピーター個人を見ようとする、だからまだ "あなたを知らない" と答える。これ、かなり良いテーマなので結末部がもう一息欲しい。それでもスパイダーマンは魅力ある。この力は偉大なり。

 

-----------------


ここまで読んで下さってありがとうございます。ブログランキングに参加しています。

もしよろしければ、↓下をクリックしてください。よろしくお願いします。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村