不動産ローン会社に全財産騙し取られたと怒り心頭のトニー(ビル・スカルスガルド)は当該ローン会社に押し入って社長の息子ディック(デイカー・モンゴメリー)を人質に立てこもる。トニーは謝罪と補償を要求するが、事態は一向に好転しない…
実話に基づく作品は数多あるが、今作は70年代当時の美術や衣装、楽曲センスがすこぶる良い。登場人物の造形に詰めの甘さを感じるも、犯人・トニーと人質・ディックの対峙に釘付けになる。そして事件の背景にあるのは世論を二分する資本主義の空虚さ、この騒動にメディア報道が加担する劇場型犯罪がそのまま作品の構成に繋がっている。ストップモーションを巧く使った場面が印象深い。最近パッとしなかったガス・ヴァン・サント監督、まだいけるよ。
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