「神さま聞いてる?これが私の生きる道?!」 | やっぱり映画が好き

やっぱり映画が好き

正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。

 

ニューヨークで暮らすマーガレットは11歳の多感な少女。サマーキャンプから帰ってくるや否や、親の都合で引っ越すことになり、大好きな祖母やクラスの同級生と離ればなれになってしまう。ニュージャージーの引越し先では、すぐさまできた友人の勧誘で女子会に加入。そこでおませな会話で盛り上がるも家庭内のトラブルが気掛かりでしょうがない…2023年製作。日本劇場未公開作品。Netflix U-NEXTにて配信中。

 

ケリー・フレモン・クレイグ監督の前作「スウィート17モンスター」よりも年齢設定が低くなったローティーンの女の子マーガレットの思春期の騒動が主軸となる。シットコムな展開なのだが、後半 "宗教" という重いテーマへと転じていく局面が面白い。家族という最小の社会ですら揉め事が起きてしまう宗教ってなんだろう、マーガレットにそんな不信を買ってしまう神の存在意義を問う。

 

宗教の違いによってどうして分断や憎悪が生まれるのか。それこそ多様性を重んじて認め合えば良くない?優劣というモノサシは果てに暴力に転じてしまう。今作のラスト、マーガレットの都合良い解釈で神を引っ張り出すオチが良い。軽薄なポジションで神を認めても問題ないよね。民族や国家間の紛争は、権力者の都合の良い宗教観で邁進する。結構浅いロジックなのに偉そぶってる。こういう輩はずるい。

 

製作はジェームズ・L・ブルックス。「愛と追憶の日々」「恋愛小説家」の監督で有名な彼はウェス・アンダーソン監督を世に知らしめた功績もある。ケリー・フレモン・クレイグ監督は「スウィート17モンスター」の脚本をジェームズ・L・ブルックスに送って製作者としての協力をダメもとで打診して引き受けてもらった経緯があり、今作でも製作者として彼の名前がクレジットされている。両人ともすごい。そんなジェームズ・L・ブルックスが久々の監督作品を公表する。

 

「Ella McCay(原題)」若き女性の奮闘コメディ。日本で劇場公開なるかな。配信スルーはチト寂しい。最近はこういった心配がつきものになってしまう。私も軽い気持ちで神様にお願いしようかしら。

 

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