「かいじゅうたちのいるところ」 | やっぱり映画が好き

やっぱり映画が好き

正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。

かいじゅう3


京都みなみ会館にて、スパイク・ジョーンズ監督特集で上映された2009年製作作品。8才の少年マックスは、姉や母が遊び相手になってもらえない故不満を募らせて、ある夜家を飛び出してしまう。ボートに乗ったマックスは航海に出て辿り着いた島へ上陸すると、そこには「かいじゅう」が存在していた…

かいじゅう


モーリス・センダックによるベストセラー絵本を実写映画化されたもの。着ぐるみで演じる「かいじゅう」達が躍動感ある動きを成している。児童文学の体をなした立派な大人の映画。おススメです。
 
スパイク・ジョーンズ監督の撮る映像が私のツボにハマる。この場面はこう撮るっていう演出が上手い。少年マックスからの目線が哀しくも暖かい。別のプログラムで上映されていた短編作品「I'm Here」は自己犠牲がテーマであるが、主人公であるロボット(かぶりもので演じるのはアンドリュー・ガーフィールド=現在のスパイダーマン役)も哀しく暖かい。これはスパイク・ジョーンズ監督最新作「her 世界でひとつの彼女」にも共通する。

カレンOが担当する音楽も哀しく暖かいメロディーを奏でている。我が家では日課の如く聴いている。彼女はスパイク・ジョーンズ監督の元彼女。ソフィア・コッ ポラとの結婚・離婚歴のあるスパイク・ジョーンズ監督の女性遍歴は、数年前の菊池凛子との熱愛報道に至るまで私生活においても作品に影響を与えているのではないか。
 
子供が大人になるべく学ぶもの、大人が子供を育てるべく学ぶもの…家族の絆、最小単位の社会における己の存在が主題となる。果たしてこの重厚な主題は子供に理解できるのか、否、分からなくても感じることができればこの作品は成功といえよう。子供を侮るなかれ、しっかりと大人を観察している。私のように泥酔して家に辿り着く父親はすでに娘に見限られているかも…よし来年こそは大人になるゾ。

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