「フューリー」 | やっぱり映画が好き

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正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。

フューリー


ブラッド・ピット主演・製作総指揮の戦争映画。1945年4月第二次世界大戦下のヨーロッパ戦線、フューリー(=怒り)という名の戦車を指揮するウォーダディ(ブラッド・ピット)以下5人の兵士部隊。無残に戦死した仲間の代わりに戦闘経験が無い若き新兵ノーマンが加わった。任務に戸惑いながらノーマンは残酷なる戦場を経験する。ドイツ軍の攻撃により他の部隊が次々と敗退する中、彼ら5人は300人のドイツ軍部隊と対決することになる…
 
デビッド・エアー監督の前作、シュワちゃん完全復活「サボタージュ」は残念な作品だったので今回は名誉挽回となるか、ということで鑑賞。冒頭よりクライマックスまでがすごくイイ。遠くの爆撃音や人々の歓声、奇声を環境音として挿入することで戦争の怖さを表現している。特筆すべき場面として、陥落した街を牛耳るアメリカ兵士の横暴行為、その中でウォーダディはノーマンを連れて、アパートに身を隠していた女性二人につつましき食卓を用意させたところを部隊の他の仲間が乱入するくだりが最高潮として盛り上がる。あの緊張感ただよう空気は、狂気一歩手前にある戦争の苦痛と恐怖をうまく表現している。
 
主軸となる5人の兵士のキャラ設定もイイ。彼らの経歴を語る説明的場面は登場しないが、日常会話から垣間見られる5人の人間性が新兵ノーマンの参入により、ぎこちなくもつれ合いながらも終盤に結束する展開は脚本の勝利。
 
ただクライマックス、300人のドイツ兵相手の無謀なミッションになると興ざめしてしまう。なぜかそれまでなかったお涙頂戴的なBGMが流れ出す。なにコレ?ここは夜の静けさに忍び寄るドイツ兵の気配を音響効果として演出すべきじゃないの?と前半からうって変わる分かり易さがいただけない。

ウォーダディの最後の表情もカッコいいのはどういうことか、冒頭で被弾した仲間の末路とエライ違いなのだ。これはブラピ・ファンへの配慮なのか、それともプロデューサー・ブラピとしての我儘なのか、知る由もないが実はデビッド・エアー監督、前作「サボタージュ」しかり、製作会社側に圧力かけられて改変させられた被害者なのかも?と勘ぐってしまう。これはあくまで私の妄想なのだが、ガンバレ!デビッド・エアー監督!それゆけ!デビッド・エアー監督


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