「フルスロットル」 | やっぱり映画が好き

やっぱり映画が好き

正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。


フルスロットル


昨年、自動車事故で急逝となったポール・ウォーカー主演のアクション作品。
 
無法地帯の街に潜入捜査官として暗躍するダミアンは、爆弾を強奪したマフィアのアジトに潜入して爆発までのタイムリミットまでに時限装置をリセットする使命を与えられる。彼はマフィアに元恋人を拉致された男リノと共に強行潜入を開始する…
 
予告編を見てスタントなしのアクションに魅入られてしまうが、本編は予告編以上の映像が特になく、クライマックスもやや尻すぼみ状態となりラストは消化不良のまま幕を閉じる。

なにせ終盤の大男はこれといった手強さが感じられず、主人公二人のピンチとなる局面がうすい。身軽に雑居ビルの迷路を駆け巡る主人公の身体能力を封じるトラップで盛り上げることはできなかったのか?リノの元恋人の存在もイマイチ分からない、リノの過去に何があったのかを彼女が説いてくれることで、物語の奥行きに貢献できたのに…ポール・ウォーカー演じるダミアンの父親の殉職という過去だけでは物足りない。
 
予定調和で物事が進行していく展開が、うまく飛躍しないのはなぜか?〇〇に似てる、パクリがいけないと私は責める気は毛頭ない。「こんな感じが面白い」「こういうのイケてるよね」と製作者が導く世界観はその想定内に収まりがちであり、登場人物の感情が希薄に陥ると物語に飛躍する要素が望めない。二番煎じでも先が読めない展開に観客は期待する。

例えると、ぬり絵はその枠線からはみださない綺麗な仕上がりを求めがちだが、枠をはみだす行為が面白いに決まってる。「なんだ、この絵」と呆れられるか、賞賛されるか、 その結果は作り手の手腕によるもの。ただ綺麗に色を塗るだけでは印象に残らないのは、過去の数多なる作品を観れば一目瞭然、これではポール・ウォーカーが浮かばれない。遺作となる「ワイルドスピード」の最新作まで待とう。私の大好きなジェームズ・ワン監督に期待。

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