「テロ,ライブ」 | やっぱり映画が好き

やっぱり映画が好き

正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。

テロ、ライブ


リアルタイムで進行する爆弾テロを生中継するメディアが舞台のサスペンス。2013年の韓国映画。

不祥事によりラジオ局に左遷を強いられた元国民的アナウンサーのユン・ヨンファ。ある朝、彼のラジオ番組の生放送中にリスナーからの電話で爆弾予告を受ける。一向に受話器を置かない不審者に対して悪戯だと取り合わないヨンファが語気を強めた直後に、高層階の放送スタジオから見える橋が爆破されて寸断される。相手が爆弾テロ犯人だと確信するヨンファは上層部と交渉しテレビの復帰を条件に犯人との独占生中継を開始する。犯人の要求は21億ウォンの現金と大統領の謝罪であった…

主人公がいるラジオ番組のスタジオが密室劇として緊迫感をもたらす傑作。メディアと政府の腐敗を下敷きに姿なき犯人との会話が進行するにつれて状況が危険にさらされる構成が上手く、主役の一人芝居に近い演技力が功を奏している。リアルタイムで進行する登場人物の背景の描き方も説明的台詞を排除した脚本がイイ。謝罪と人質の命はどちらを尊重すべきなのか、政治とは正義なのか、と問いかける語り口は新しくないが古臭くなく時代性ではない本質的な主題として観客を刺激する。

ラストもう一ひねり望むのは欲張りか、多少の失速感は否めないが全然無問題。上質作品としておススメします。世界にも通用する完成度。我が国におけるコミック原作ばかりの企画力の乏しさに憂う映画ファンとして隣国を見習えと投書したい。この作品、キム・ビョンウ監督の商業映画デビュー作。ほぼ密室劇で展開するアイデア勝負で製作資金をうまくカバーしてる。特筆すべきはやはり特撮であろう、どうしてコチラはあの技術力がないのか?完敗デス。鑑賞後、狙われてもいないのに電子音に警戒するのは私だけではないはず、ピピピピピピッ…


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