今年最後の期待作として箕面IMAXにて3D鑑賞。
舞台は宇宙空間。サンドラ・ブロック演じるストーン博士とジョージ・クルーニー演じるコワルスキー飛行士は船外活動中に想定外の事故により彼らが乗るスペースシャトルが大破。一本のロープで繋がれた二人は、限られた酸素しかない状況の下、広大なる密室「宇宙」からの生還を決行する。
数年に一度めぐり合う「どないして撮ってんねん?」と驚嘆する作品。
日進月歩のCG技術、この作品はその最先端。是非とも3Dで観るべし。
ストーリーは簡潔、宇宙からの生還であり、
活動写真と呼ばれた映画もここまで進化した。
過去にある「ジュラシック・パーク」の手持ちカメラ、
「アバター」のドキュメント映画のようなズームカットを凌駕する
長回し撮影が随所に多用される。
これが宇宙空間の浮遊(無重力)と恐怖を上手く表現している。
観客まで浮いてしまいそうな感覚。
音響効果もうまく、漆黒の無音がとにかく怖い。
そうだよ、空気がなけりゃ音は伝わらない。
そのなかでもソユーズの船内シーンが印象的であり、
諦めから希望へとつなぐワンカットが
死から生へのテーマとして成就する。
主人公が交信するNASAの担当官の声が
エド・ハリスであると気付くのは、
最後のテロップが流れる時であり、
そこでニンマリとする人たちは映画好きに限られている。
ここでの交信会話が、後のストーン博士の独白に活きてくる。
ストーリーや感情を説明するような下手な台詞ではなく、
彼女の逆境に対する葛藤を表現しており、
それが未聞の脱出劇へと実を結ぶ。
果たして無事に故郷の土を踏むことが出来るのか、
先を読むなんて、つまらぬことを考えず、
この恐怖を共に体感するのが、一番の楽しみ方。
日常では決して味わえない。
それこそが、映画の醍醐味、無重力という非日常。
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