DOTフルードの劣化。 | じてんしゃ屋佳の店長日記

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日頃の店を通じての出来事をつらつらと綴っています。

DOTブレーキフルードは劣化すると沸点が低くなり、

(自転車でも強いブレーキかけると200℃から300℃位なります。)

中で気泡が出来てしまいべーパーロック現象をおこし、効きが極端に落ちます。

ブレーキタッチがスポンジーで、パッドが当たるまでの遊びが無く、

握り始めから当たってパツパツな感じになってたら要交換です。

そのまま峠等に走りに行くと、

長い下りで途中、突然効きが落ちて怖い思いをしてしまうかもしれません。

症状が出たブレーキフルードは大体こんな感じに赤っぽくなっています。

新しく入れるほうはこちら。

ただ下から入れて上へ抜いただけでは古い赤いフルードがかなり残ってしまうので、

綺麗になるまでフラッシングとして新しいフルードを何度か通します。

 

抜いていく上側のフルードが綺麗になったら終了。

ブレーキタッチや、効きが悪くなる症状が出ていたら即交換。

DOTフルードは吸湿性があり、吸収した水分が熱で蒸発してやはりべーパーロック現象を起こします。

気になる症状が出なかったり、赤くなっていなかったとしても2年に一度は交換しておくのが目安と思います。

シビアコンディションになってしまう方(競技なさってる方、走行距離が半端ない方、

MTBでパーク等下りを楽しんでおられる方)は1年に1度交換が目安と思います。
ちなみにDOTではないですが、シマノのミネラルオイルのブレーキを使用している店主のブレーキフルードは

半年に1回の交換です。

こんなんなってます💦

 

交換後。

という訳で、定期的な交換をお勧めします。