『
『だって高城の一族は吸血鬼の家系だもの。
吸血鬼の家系なのよ……
何言ってんだってカオね。
ふん………そうよね。こんな亊突然言われてもね……』
「…ふ……ふざけんなよ。人が真剣に聞いてんだ。ちゃんと答えろよ。」
『だからちゃんと答えてんじゃないの。
ま………もっとも吸血鬼ってのはたとえだけどさ。あんたの顔見てたらからかってみたくなったのよ。
遺伝性の血液病……とでも言うのかな。血液内の成分を定期的に補給しないとダメなの。だから吸血鬼だって言ったのよ。』
「そんな……深刻な病気なの……?それにしたって隠すような亊かな……」
『そうね……でも…隠す必要があったのよ……問題はそんなとこにあるんじゃない。
問題は…血そのものが欲しくなるのよ。
これは高城の人間にある一定の確率で出てくるの。身体なら治す亊も可能なんだろうけど、これはいわゆる心の病ってヤツ……あるいは首筋にかみつきかねないかもね……』
「じゃあ……母さんはそのせいで死んだの……?」
『……そうね…精神も肉体も蝕まれてね…
ぷっ…くっくっくっ』
「な………何がおかしいんだよ。」
『べつに……ただ…あんたがなんにも知らないから……
でもそりゃそうよね。みんなであんたには知られないようにしてきたんだから…
でも…あたしには関係ないのよ…
だってそうでしょ?姉妹ったってそんな実感ないでしょ?一緒に暮らしたのはたった三年間だし、あんたのことを弟だと認める間もなく愛情も沸かないまま離れてしまった……
父さんは無事だったあなたに普通の生活を送ってもらいたかったんだろうけど、あたしはあなたにそんな愛情もないし、そんなやさしい人間でもないの。
だからこうやってしゃべってるのよ、信じようと信じまいと勝手だけど。
どっちにしろあなたの今の生活には関係ないことよ。忘れた方がいいんじゃない?
話はこれで終わりよ。どう気が済んだ?
これでわかったでしょ。父さんがなぜ私だけ連れて家を出たか……あんたそれが知りたかったんでしょ?
帰って……もうここには来ないで。
あたしも吸血鬼よ。
何するかわかんないわ。』
』
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