■最後にして最大の難関本(と思っていた)、

阿部牧郎『失われた球譜』文春文庫を所沢の「彩の国古本まつり」で発見!

2023年3月から北上さんの解説文庫を捜索し続けて2年余り。

ついに全作品入手……!(と思っていた)

しばしの間、誰にも褒められることの無い達成感に浸っていました。

 

ところが。

25年5月ごろのある日。

自分の「うかつ」に気付いたのは、ほんの偶然でした。

ちょうど、北上さんの偏愛していたスティーブ・マルティニ作品に

「リストに無い解説作品は無いか?」

と探していた時期。

ふと、

北上さんの「外国人作家の文庫解説」作品をチェックしてみたんです。

☑を付けつつ、家や実家の海外作品を確かめて行ったら、

「あれ……?」

ヒュー・ハウイーの『シフト』角川文庫 

だけが、無い。

 

でもね、この捜索遍歴の中、ずっと持ち歩いてきた

「北上次郎文庫解説リスト」メモには☑マークが付けてあるので、

間違いなく、持っている、いや、持っていたはずなんです。

目で見て、確認したはずなんです。

絶対に……ほぼ確実に……

いや、もしかしたら、持ってると思い込んだのかも(笑)

 

■でもねでもね!

間違いなく、自宅の本棚から手に取って開いて、

人間たちがサイロみたいな地下都市で生活しているディストピア的な小説で

という、あらすじを読んだことを覚えてるんですよ!

なのに、本棚をひっくり返しても見当たらない。

あるのは、シリーズ三部作完結編の『ダスト』だけ。

間違いなく読んだ記憶のある第一作『ウール』も、

肝心の北上さんが解説を書いた第二作『シフト』も無い……

3巻だけを買うはずはないのに。

一体どんな記憶補正によって

「持っているつもり」

になっていたのか?

 

■いや、もしかして!

お世話になっていた古書店さんに、去年、段ボール30箱分ほどを

まとめて引き取ってもらったんですが、

その時に「読んだ文庫」の中に入れたまま、売却してしまったのかも?

だとしたら後の祭り。

手遅れです。がまあ、古書店をめぐれば

「すぐ見つかるっしょ」

と、思っていました。

比較的最近の作品だし、と。

この時は……

 

■再び、ヒュー・ハウイー『シフト』を探し始めて

まず最初に向かったのは神保町。

困った時の『@ワンダー』。

ミステリー系のちょっと懐かし本ならココにある。

上手くすれば、外路地にある万里の長城みたいな「格安棚」で

お手頃価格でセット販売されてるかも。

鼻歌交じりで行ってみました。

ない。

 

いや、大丈夫。

あれってSF系の作品でしょ。

だったら『羊頭書房』さんの方が専門だから。

絶対あるある。

ない。

 

あ、でもホラ、2014年発行だし。まだ新しめだから、むしろ

新古書店系の方があるんじゃない?

ということで『ブックオフ』の中でも、

近場で最大級の池袋店に行きました。

ない。

 

おやあ?

チャチャッと見つけて、当時まだ未発見だった難関本『失われた球譜』捜索に

かかるつもりでしたが、この辺から雲行きが怪しくなってきました。

 

というわけで、いよいよ、こういう時の切り札系古書店巡りへと

乗り出すことになるんです。

 

そしてついに見つけられた店は、

文庫新書専門の茅場町「酒井古書店」か?

岡山の巨大古書店「万歩書店」の系譜を継ぐという南砂町の「たなべ書店」か?

巨大倉庫のような「ブックセンターあずま茂原店」か?

はたまた、成田の巨大古書店「ほんだらけ」か?

 

果たして、どこでしょう?

……うーん、我ながら誰にも興味無いクイズで引っ張り、

続きは次回ということで(笑)