発想の方程式 171/【エコチャイナ】中国のCO2削減新目標 | 発想の方程式〜知恵が価値を生む時代

発想の方程式 171/【エコチャイナ】中国のCO2削減新目標

「CO2削減といえば、経済化めざましい中国が一番心配だ。

子供が水を出しっぱなしで歯磨きをすると「ほら、エコエコ」といいながら蛇口を留める母の頭の中には、意外にもそんな心配が秘められていたりする。

だってね、個人がいくら小さな努力を積み重ね、小さな国の小さな都市が画期的な実験を行ったところで・・

  エコシティ、からの続き。> エコ循環都市

経済化めざましい大国が、口上からもうもうと噴煙を立ち上らせているなら、世界中の空への影響は大きい。

だから、中国がGDPあたり40-45%の削減を目標に掲げた、ということはとてもうれしい。
> 「中国、抑制へ新目標」という日経の記事

京都の片隅で、一介の主婦が大国の心配をしたところでどうにもならないかもしれないけれど、ずっと憂えていた事態が少しでも好転するなら、大拍手。

もちろん、中国が打ち出した目標は、温暖化ガス排出量の絶対量を減らすということではなく、単位GDPあたりの削減目標で、今後の経済成長を抑制しないように配慮しているというが、「自発的な姿勢を見せておこう」ということは評価されていいと思う。

だって、ひとつ前の記事に戻って考えれば、エコは資金無しには実現しない。経済成長が抑制されれば、当然、京都議定書への協力もむずかしい面が多々あるはず。

エコが先か、経済成長が先か。まさに卵とニワトリのような関係に思える。

中国は経済が急進展しているが、こうした取り組みはまだまだ遅れている。技術面で大きくアジアをリードしているように見えるかもしれない。
しかし、例えば、エアコンなどに使われるインバータの省エネ技術が本格的に取り入れられるのもこれからだ。
 > 関連記事

技術が流出しはしないか。当然そういう懸念はあるけれど、でも、環境改善はそんな小さな懸念を吹き飛ばすような、緊急性の高いグローバルな課題だ。

「この点で日本は先駆けている」と思うことを海外支援に生かしてみよう。技術流出よりももっと大事な地球の未来のために。