１２月１６日、前日に１６歳を迎えた川越CLEAR'Sの神谷柚月さんの生誕祭が、川越DEPARTUREで行われた。
思いがけない１通の書面で危機を迎えているのは、今の私のことだが、悩んで閉じこもるより、ライブで楽しんで元気をもらおうと思い、３時間半以上かけて一路川越を目指した。
久しぶりに見た川越CLEAR'Sの５人のパフォーマンスは、さらに磨きがかかっていた。今年加入の３人は、個々の存在感を大きく見せることはないが、全体の一体感を持たせる意味では優れている。
さて、主役の神谷柚月さんは、自身の繊細な、優しさを示すような曲をしっとりと歌ったかと思ったら、バースデーケーキをその場で３口以上も頬張ってメンバーを驚かせたりと、まだあどけない１６歳ぶりをうかがわせていた。
柚月さんは４月３０日の鶴ヶ島ハレでデビューして７か月以上が経ち、今や班長「伊織あい」さんに次ぐ人気メンバーだ。にもかかわらず意外だったのは、今月初めに投票が行われた来年のサムライクリアーズ仙台公演に向けた選抜上位７名に入れなかったことだ。
思いがけない結果に、多感な柚月さんも思うことがあったかもしれないが、今はひとつの試練だといえる。この生誕祭での柚月さんへのメッセージとして、各メンバーも「壁を乗り越えて」と励ましていた。そんな光景を見て、勝手ながら今の自分と置き換えると、頼もしい仲間のいる柚月さんは恵まれているし、そんな一体感のある川越CLEAR'Sから、私も力をもらえる気がした。
柚月さんは歌もダンスも荒削りな面が多々見受けられる。ただそれは、「模範的な、あるいは教科書通り」ではない点で大きな魅力だろう。柚月さんの未知の能力を伊織あいさんを始めとしたメンバーが引き出すことができるかどうかが重要なファクターになりそうだ。
先日、私が名古屋CLEAR'Sを見た時に、１２月３１日に卒業する「RYO」さんにはビジュアルとしても、ダンスとしても１７歳にして完成されている印象を受けた。それと対照的に１６歳の柚月さんはビジュアルとしても、歌もダンスもやる度に大きく伸びる要素が満載なのだ。瀬戸りなさんが柚月さんの教育係のようだが、成長を感じているに違いない。瀬戸さんにとっても、同じ４周年を迎えながら卒業するRYOさんに思うことはあるだろうが、伊織あいさんとともに川越をこれからも支えて、さらなる高みを目指す必要がある。
そして柚月さんとは「母娘(おやこ)」の関係にある「絶対的現エース」伊織あいさんは、多感な柚月さんをどう見守り、大きく伸ばすことができるか。気が早いが、来年の柚月さんの伸びしろ次第で、名古屋CLEAR'Sの愛澤麻衣さんと並ぶCLEAR'Sの次期エース誕生の日がくるかもしれない。
