白戸マユ(横浜CLEAR'S)の「覚悟」 | 温故知新

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星乃みれい☆加藤香織
志をもって活動されているアイドル(シンガー)及びモデルさんにエールを贈ります。 ※被写体本人及び親御さん以外の無断使用を禁止します


9月10日、新木場スタジオコーストで「アイドル甲子園」が催された。

会場はアイドルと客でごった返しており、客は贔屓(ひいき)にしているアイドルに対して声援を送り、アイドルは「新規顧客」を一人でも増やすべく、愛想笑いを浮かべてのチラシ配りに奔走していた。

この日の私は、朝から中野坂上で千葉クリアーズを、次に新宿に移動して東京クリアーズスマイルを、そして新木場スタジオコーストでアイドル甲子園出場の横浜クリアーズを、最後に渋谷で対バンのトリを務めた川越クリアーズを応援した。

この「4本回し」で最も注目し心配していたのが横浜クリアーズだった。実のところ、私は他のクリアーズのライブが競合していたことから、当初は新木場に行くつもりはなかった。

ところが、ハマの番長こと白戸マユさんの「ぜったいぜったいぜったいぜったい来て欲しい、、」のツイートを見て、胸騒ぎがしてしまい、ぜひ応援したいと思って行くことにした。

普段から懇願したり、強い召集をかけたりするメンバーであれば、読み手の気持ちが揺らぐことはないのだが、これまでこのようなツイートを見たことはなかったことや、白戸さんが腰を悪くしてステージに立てない状況が続いたことが、胸騒ぎを覚えた理由だった。

ステージでは、白戸さんは笑顔でステージに立ち、3曲を無難にこなした。横浜クリアーズとしては、今後のライブ予定は決まっていないことは事前に聞いていたので、このステージをしっかり目に焼き付けようとするファンが大いに盛り上げたのである。

白戸さんはクリアーズの選抜メンバーであり、たしかな人気がある。それは誰に対しても神対応できるハートを持っていることと、芯の強さを兼ね備えているから。昨年、横浜クリアーズが白戸さん一人だけになり、実体は有名無実化した横浜クリアーズを存続させながら、東京クリアーズスマイルを兼任する形をとり、根気強くアイドル活動を続けてきた。

そのつらさは本人にしかわからないが、ひとまわり成長したことは間違いない。そして腰痛を抱えた今回、ステージに立てない状況を理解していた横浜クリアーズのファンは、白戸さんの元気な姿を見て安心しただろうが、ライブ後の特典会での白戸さん目当ての長蛇の列を目の当たりにした時、やはり白戸さんを気にかけていたのだと確信した。

ライブでは、今後の横浜クリアーズとしてのライブの予定はないとしていたが、10月中旬に都内と横浜でライブがあるし、千葉クリアーズとのコラボ「湾岸クリアーズ」も調整中のようだ。横浜クリアーズそのものの存続は問題がなくて安心したが、この新木場でのライブ、白戸さんは当日のライブ会場に着くまで、ステージに立たないつもりだったと特典会で話した。白戸さんにとっては、覚悟を持って上がったステージだったのだ。

これからの充電期間で、まずは治療に専念して、多感な高校生二人のメンバーの不安を払拭するだけの、楽しいステージを披露してほしいと感じた。