先週の舞台「クリアーズ物語」の演出まで手がけた東京CLEAR'S「沢辺りおん」さんの生誕祭が5月20日、渋谷クロールで行われた。
平成3年生まれということもあり、当時ヒットしたSAY YESなど3曲をメンバーとデュエットしたり、りおんさんのギターでの「桜トレイン」など2曲を披露し、今回の生誕祭はコントよりも歌で楽しませる趣向だった。
この日は川越CLEAR'Sの「伊織あい」生誕前夜祭を見た直後に東京CLEAR'Sの「沢辺りおん」生誕祭を堪能したが、この二人はクリアーズの主力中の主力であることから、絶対成功させようとするメンバーやファンの気持ちもまた高かったのではないか。
川越と東京のそれぞれのワンマンライブでのあいさつにおいて、伊織あいさんは、アイドルをやめない、絶対あきらめないとする気迫をみなぎらせた。それに対して、沢辺りおんさんはメンバーやファンに対する感謝の気持ちを表し、二人のコントラストにもまた感心させられた。
メンタル面において、かねてからりおんさんに気がかりに思っていたところであり、それは、見方によっては「メンタルが弱い」ということもできるが、そうではなくて、「気がやさしい」のだ。
そう言えるのは、14歳からグラビアなどで仕事に携わり、CLEAR'Sを立ち上げ、東京CLEAR'Sとして3周年を無事終えての26歳を迎えたことになり、芸歴の長さから、あらゆる面で、この世界の「怖さ」を経験したことの証左にほかならない。怖さを知る者は得てして、やさしくなるものである。
東京と川越の性格が大きく異なるそれぞれの「エース」が、クリアーズをどう導いていくのか、今後も注目していきたい。