膵臓がん完治までつらかったことベスト10 第2位 | すい臓がんサバイバーhassiの日記

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2023年1月から9年ぶりに再開しました。2019年9月2日にすい臓がんの手術をしてからの闘いは今も続いています。

 第二位は、手術から二年目を迎えた12月の定期検査結果を聞いた時のことでした。肺に1㎝ほどの丸い斑点が映し出されていました。

 

 画像診断部の判定でも「肺がん」それも「膵臓がん」の転移の可能性が大きいとの診断でした。

 

 二か月後にもう一度検査を行い、その検査結果次第で、すぐに入院することになりました。

 

 「まずは肺の細胞を採取して病理検査にまわします。これまでの症例から、きれいな円形の斑点をしているので、すい臓がんの転移の可能性が高いです。」主治医は続けて、「転移であれば、平均余命半年です。」腹の底から振り絞るように声を出しての説明は、事態の深刻さを感じるには十分でした。続けて、「ただ、単純な肺がんの可能性もあり、また、稀に消えることもあります。」と。

 

 私の脳裏では、まず妻に何と伝えようかと頭の中が一杯になりました。

 

 気を取り直して、「余命半年か」2か月後の再検査を待たずに、それまでの人生でやってきたことを振り返り、半年に間にできることをことや、もう一度やっておきたいことをやろうという気持ちに切り替えることにしました。

 

 妻は、比較的元気な私の姿をみて、「大丈夫、消えるかもよ」と励ましてくれはしましたが、瞳の奥は悲しみで満ちていました。

 

 再検査までの2か月間は、本当につらい日々でしたが、小さい頃から続けていることで、これまでできなかったことをすることにしました。

 

 その一つが「最新のミラーレス一眼を購入して、最高の写真を遺す」、もう一つが、「最新のテクノロジーを駆使したゴルフクラブの全とっかえする」ほかにも「家電製品を最新のものにする」ということを2か月間に実行することにしました。また、作業が遅れていた父が遺した日記の整理を急ぎました。

 

 とはいうものの、呼吸器内科の先生は、半年前の検査結果を確かめながら、「半年で1cm、ちょっと急に大きくなっているな。もしかしたら消える可能性もあるな。」との励ましとも思える診断に思わず涙があふれそうになりました。

 

 2か月後結果は以前書いたように、わずかに可能性のあった「消える」でした。

 

 第二位はこの精神的に追い込まれていった二カ月間です。