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森の奥 罠周辺



「うおっ、すげっ!!」


太い眉毛に無精髭を生やした男は


罠にかかった二人を見上げながら瞳をキラキラさせながら叫ぶ。


「…なんなの、あのおじさんは…」


「聞こえてるぞー!!しょうがないだろ!!もう三十路に入ったんだから!!」


むすっとした顔になると、「へっ、助けてやローと思ったけどもー助けねーし!!」


「…うわあ…子供」


「なんか言ったか?」


一瞬戸惑いながらそのあと柚子葉が口を開いた


「・・・・・・・・素敵な小父様!!良かったら助けてくださいませんか!?」


「…ふっ、助けてやローじゃないのよ、この小父様が。」


ちょろいわね。とにやっと笑うとニコニコと聖架に笑いかけた


「…(策士だ…)」



「んー?おし、これがこーなって、と」


手際がよく、スルスルと二人を罠から出した。




『て、馬鹿やろ!!!馬鹿やろ、ワレ――――――――――――――――!!!』



「おっ、よ!柏木!」


「おっ、よ!柏木!やないて!!!なに死ぬほど時間かけて作った罠壊しとんねんワレ!!!」


「だってよー、俺、困っている奴いたらほっとけないっていうーか。」


頭をポリポリとかきながら、へらへら笑う無精髭の男に


はぁ、とため息をついて「もう、ええわ。怒る気うせんねんその顔。」


「まあ、俺の顔はかっこい「キモィのは顔だけにしろや」


「なっ、きもくねーよ!!」



柚子葉「ちょ、ちょっと!!ほっとかないでよ!!」


「あ、ごめん。でさ、お前等誰?」


聖架「えと…」


柚子葉「人に名前を聞くときはまずは自分の名前から」


「は?」


柚子葉「習わなかったの?」


「お前なあ…明らかに俺の方が年上なのによー…。まーいいか」


「俺は、楠田 辰平。特技は情報収集だ!!」


ビッと柚子葉に指をさす。


柚子葉「えっ?」


辰平「次、お前。」


柚子葉「わ、私は柚子葉。有期工場の娘よ」


辰平「で、君は?」


聖架に指をさす


聖架「私は聖架です。んーと特技は――――」


柚子葉「いやいや、それは別にいいのよ。」


特技を言おうとする聖架の言葉を遮って苦笑いを浮かべた。



「そういや、君らの友達がいるみたいなんだけども」


パソコンの光で自分の顔を照らしながら辰平は言う。



聖架「あ、ああ…いますよ。ただ…はぐれちゃって」


「あー、はぐれたのか。じゃ、俺が連れてってやるよ!」


にっこりと笑うとさっさと歩き始めた。



「……ったく。なんやねんあいつ…」


へらっと笑っている辰平を見て思わずため息が出た。











【少しずつ 森の奥には 登場人物が増えていく】



つづく