はっせ 小説用のブログ -12ページ目

はっせ 小説用のブログ

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「…」


「―――――ゴメン」



ドサ…




倒れて動かない。さっきまで、動いてたよね?


アイツを睨んでいたよね?震えてたよね?


なんで、動かないの?


こんなに、人間は脆いの?


まだ温かいよ


またいつものように冗談だって笑うんでしょ?


小学生でも、バカにしないで


ほら、立ってよ…



ぽろぽろと溢れ出す涙があの人の服にしみ込んで消える


目の奥が真っ白だ


何も感じられなくなる




オマエガヤッタノカ



前に立っている男がにやっとわらってこういう


『今日から、俺がブライアンだ』


何かの賭けにでも勝ったのだろうか


その男の気持ちは私にもわかるくらい昂っていた。


悪魔みたい。


黒い羽でも、見えるみたいだ。


また一人、男が現れて金髪に言った



「君は取り返しのつかないことをしたな」


「人が死んだ」



頭に突き刺さる言葉


死んだ?まさか。


寝ているだけでしょ?


嘘つかないで、私のお父さんをそんなふうに言わないで。



「どうするつもりだ?」


『別に。どうもならないでしょ』


『僕は賭けに勝った。それ以上でもそれ以下でもない』


『そして、これは僕じゃない。あの子のせいだ』


「何…?」




倒れた男の目の前に立って放心状態の子がいた。


無駄に涙が流れてる。拭うこともせずに


声も発さずにただ目だけが悲しんでいるかのように


「…あんな小さな子に罪をなすりつける気か?」


『なすりつける?笑っちゃうなァ。あの子の為にあいつが死んだんだよ?』


『これのどこが、あの子が殺したことにはならないっていうの?』


「なるわけない。お前が手を出したんだから、お前が殺した」


『じゃあ、僕をどうするっていうのかな。テイク君?』


「…どういうことだ」


『君が言うには、僕は人を殺してしまった。ならその罪人を君はどうするの?』


「……」


『何も言えないんでしょう?君は仲間を失うのが怖い。一人になるのが『怖い』』


「黙れ」


『ふふっ…、黙れ?じゃあ、一生黙ってあげようか?っていっても、黙るのは僕じゃないけど』



カッ!!!!




「くっ…!!」



私の頬にツーと一筋の血が流れた



「何をする?」


『なにって…君みたいな人がわからないっていうのかな?―――死んでもらうんだよ、君に』





――――――――――――

体中が傷だらけで、骨はたぶん折れている。


拳にも力が入らなくなって、手が震えて目尻が熱い。


痛さも、よくわからないほど頭は混乱して立ち上がることもままならない



『―――ねえ、もう終わり?』


シャールはうつぶせに倒れた私の顎を持ってこちらに向かせる。


「なんで、お前は私の事を裏切るのだ…?」


『…裏切る?人聞きの悪い。君が悪いんだよ、全部』


「なら…早く殺せばいい。君は何を戸惑う必要が―――」


ガッ!!!


『それ以上言うな。戸惑う?僕が?馬鹿らしい。自身過剰もほどほどにしなよ』


私の頬は殴られた痕で一杯になって


背中も蹴られて。


――――もう、無理だ。私も…これまでか


真っ白になる頭に、もう重くなった瞼の隙間から苦しそうなシャールの顔が見えた。



――――――お前の…その顔は…なんだ?






プツッ――――










【消えた生命の前で 奇跡とともに 鳥が鳴いた】



つづく