ZenBeatsで学ぶ音楽理論2 トライアド・コードと進行1 | ハスキーオフシャルブログ「マスターオブシンセサイズ」

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プロミュージシャン 兼 ジャージ部。主にDAWクリエイター/S、作曲家として活動しています。世界最高のシンセマスター。
SPACE MASTER、XCODE、Still in the Forest..etcなど、いろいろな名義があります。

ZenBeatsで学ぶ音楽理論2 トライアド・コードと進行1

 

 

「三和音の種類」

 

メジャートライアド

 

基本の三和音です。メジャートライアドは明るい響きを鳴らします。マイナーコード、セブンスコードと合わせて使います。

 

ZenBeatsでの表示

 

マイナートライアド

 

基本の三和音です。マイナートライアドは切ない響きを鳴らします。メジャーコード、セブンスコードと合わせて使います。

 

ZenBeatsでの表示

 

ディミニッシュトライアド

 

基本の三和音です。ディミニッシュトライアドは不思議な響きを鳴らします。メジャーコード、マイナーコード、セブンスコードに合わせて時おり刺激的なコード進行を作り出すときに使います。

 

ZenBeatsでの表示

 

オーギュメントトライアド

 

基本の三和音です。オーギュメントトライアドは不思議な響きを鳴らします。ディミニッシュとも、また異なった響きです。

 

ZenBeatsでの表示

 

サスフォー

 

Sus4(サスフォー、サスペンドフォー)と呼ばれます。メジャーコードの三度の音を半音上げた刺激的な明るい和音です。あらかじめ知っておくと現代の流行の音楽が創りやすいでしょう!

 

ZenBeatsでの表示

 

パワーコード、オミット3

オクターブ下

 

歪んだエレクトリックギターを鳴らすときに使うパワーコードというもの。3度の音を省略し、ルート+5度+オクターブの音で、ギターの低音源を3本鳴らす強力なサウンドです。

そこにディストーションやDSPアンプ・エフェクトを使います。

厳密には3和音とは言えませんが、あらかじめ知っておくと現代の流行の音楽が創りやすいでしょう!

 

ZenBeatsでの表示

 

セブンスコード(5度省略)

 

基本としてのセブンスコードです。使われる音は3音で、三和音とも言えます。

本当は四和音から、5度の音を省略しています。 省略する事で演奏が手軽になり、さらに和音が開放的に響くという効果があります。

 

実際にはG7からCへと解決させるドミナントコードとして使います。その響きが終始を必要とするからです。

 

ZenBeatsでの表示 C7

 

ZenBeatsでの表示 G7→C

 

 

 

「基本のコード進行」

 

基本のコード進行について説明すると、

 

C-G-C

 

C-F-C

 

C-F-G-C

 

などになります。

 

実際にメジャースケールの中で、メジャートライアドを使う場合には、CとFとGを覚えておいて使います。(!)

そのスケールの中で存在するのは「たったの3つ」なのです。

 

そして、その3つを組み合わせる事でコード進行が作られ、それをループさせたり、別のバリエーションとつなぐ事で「楽曲のコード進行」になるのです。

 

 

発展して、

 

C-F-G7-C

 

という基本中の基本のコード進行になります。

(これだけでも、著名な初歩のシンプルな曲に使われている立派なコード進行です。)

 

Cは、トニック

Fは、サブドミナント

Gは、ドミンナント

 

と呼ばれており、トニックは協和音、ドミナントは不協和音とされています。

(しかし、どのあたりが不協和音なのか平均律での音律では、ほとんど分からないのが現実です。)

 

サブドミナントは、準不協和音・・・とされてますが、実際は協和音の方に近いです。

 

 

「ヒント」

現代では、特にアニメ曲においてG7-Cというコード進行での解決にはあまり使われません。

Sus4(サスフォー、サスペンドフォー)を用いたGSus4-G-Cという解決が、その終始にモダンなサウンドを与えます。

 

つまり、多くのコード進行の終始は、G-CやF-C、GSus4-G-C、Csus4-Cなど多くのバリエーションを用いるのが現代の音楽なのです。

 

 

コード進行は、

 

C-F-G-C

C-F-G-C

C-F-G-C

C-F-G7-C

 

このように、音楽らしく繰り返しつつ変化させながら使うとより、作曲らしくなります。

 

音楽の基本は繰り返しであり、自由な設計作業なのです。

 

そこに、必要な語句としてのコード進行とそのボキャブラリーとしてのコード・バリエーションなのです。

 

 

「ヒント」コード進行は、トニックから始まらなくてもいい

 

実は、F-G-Cという日本のポップスでよく使われるパターンのコード進行があります。

元々の由来はジャズであり。トニックのCやAmを抜いたコード進行です。

爽快感や疾走感があり、爽やかな音楽によく使われます。

 

音楽つまり作曲を長い間、勉強していると分かる事が、あらかじめ知った方が、流行の音楽が創りやすいでしょう

 

 

コード進行において、ピアノで演奏する時には、

展開形を使って、演奏しやすくします。

 

・基本の三和音

・ルートに対して5度の音をオクターブ下げる

・ルートの音をオクターブ上げる

 

3つのバリエーションがトライアド・コードに存在し、ピアノで演奏しやすいように、その都度、和音の形を変化させて、演奏します。

 

 

 

またギターのコード進行では、ギターのtab譜を見てコードを鳴らしましょう!

 

 

まずは、コード進行を理解するまで、Cメジャースケールにて、いろいろ学んでみるといいでしょう!

 

現代は、DAWのトランスポーズ機能で移調する事も簡単です。

 

Cメジャースケールで、たくさん作曲してみてから、他の調性を活用してみても十分なぐらいです!

 

 

 

「ヒント」

各コードの度数の組み合わせに関しては、やっぱり音大生が読む、楽典を読んでください。