本格的なエフェクトの使い方。ZenBeatsのディレイエフェクト | ハスキーオフシャルブログ「マスターオブシンセサイズ」

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プロミュージシャン 兼 ジャージ部。主にDAWクリエイター/S、作曲家として活動しています。世界最高のシンセマスター。
SPACE MASTER、XCODE、Still in the Forest..etcなど、いろいろな名義があります。

本格的なエフェクトの使い方。ZenBeatsのディレイエフェクトについての詳しい使い方です。

 

「各種プリセット」

・デフォルト・・左右に同一タイミングで広がるステレオ感を増すためのディレイ

・Fast Delay・・8分のタイミングで連続する同一タイミングのステレオディレイ(モノラル)

 

・Medium Delay・・4分のタイミングで連続する同一タイミングのステレオディレイ(モノラル)

 

・PingPong・・ピンポンディレイ。左右に交互にディレイが振り分けて鳴る効果です。

・Slow Delay・・2分のタイミングで連続する同一タイミングのステレオディレイ(モノラル)

 

・Spring Delay・・2secタイミングで鳴るスプリングディレイのシミュレーション。同一タイミングのステレオディレイ(モノラル)

 

 

プリセットから分かるように

 

左右にディレイを振り分ける(ピンポンディレイ)

 

 

単一の連続したディレイを

 

左右のディレイをつかってステレオ感を増す

 

 

ディレイには、いろいろな使い方が出来、強力に使っていけます。

 

 

「ディレイ・パラメーター」

・Rate1(2)・・ディレイのタイミングです。BPM同期の場合は、8分など音符のタイミングで、それ以外ではsec(秒)で指定できます。

 

・Feedback1(2)・・フィードバックです。ディレイを連続して「こだま」させる機能です。量を多くすると長く連続して、こだまします。

 

・フィルター・・各ディレイのサウンドを低域・高域のフィルターでカットできます。

・Pan1(2)・・各ディレイのパン(定位)の位置です。同時にステレオ感も調整できます。

 

・BPM同期・・テンポシンクします。

・リンク・・左右のディレイのRateパラメーターをリンクし、一つを動かした時に追従させます。

 

上手に使うには、まず「BPM同期(テンポシンク)」を使います。RateにてディレイをDAWのBPM(テンポ)に合わせて、自動的にディレイ・タイムを計算し、連続したディレイを作ってくれます。

 

(これは、古いハードエフェクト・ディレイの時代には、考えられなかった進歩です!いわばオートマチックですね!

 それとは、別に、手動でRateにてディレイタイムを設定する事も出来ます。

 時に、プロフェッショナルが、ほんの小さなディレイタイムの違いで、豊かな表現を出す事もあります。 そのためには、ディレイ・タイムの計算機なども、あると便利です。まさにマニュアルな手法ですね!)

 

 

また「Feedback(フィードバック)」にて、こだまの回数を調整しましょう!長く、こだまするようにするとエフェクティブに、短く、こだまするようにすると、音像をリッチにするような効果があります。

 

「Pan(パン)」にて左右のディレイの定位を決める事も出来ます。左、右に別々のタイミングをRateにて指定すると、ピンポンディレイを代表とするパンニングディレイの効果を生み出せます。

 

 

ディレイエレクトは、

 

センド・エフェクトでも使う事が出来るし、

 

インサート・エフェクトでも使っていけます。この場合は、ミックスバランスで、ディレイの、かかり具合を調整します。

 

 

クラシックDTMで一つのセンドエフェクトにてディレイを、多くのパートにかける事が多かったのですが。

 

現代では、自由自在に使いたいだけディレイを、インサート・エフェクトにて無数のパートに、かける事ができます。

 

 

「ヒント」ディレイには、たくさんの種類がある

 

ZenBeatsには、2つのディレイを持つディレイ・エフェクトが備わっていますが、それよりも多く無数のディレイを持った、多種多様なディレイが、多くのDAWに備わっています。

 

特に、L(左)、C(中央)、R(右)の3つのディレイを持つタイプは重宝します。

 

さらにディレイ音にモジュレーションを、かけるタイプも時に、有効です。

 

この種類の使い分けとしては、シンセサイザーサウンドであるなら2つのディレイ音を持つステレオ・ディレイあるいは、3つのディレイを持つLCRディレイが基本となるでしょう。

単純な1つのディレイも、そのサウンドメイキングに重要な役割を果たすタイプのシンセサイザーに付属のものも、あります。

 

このあたりは、一生懸命、使っていき違いを理解するしかないのだと思います。