ZenBeatsのソフトシンセを使おう!ZC1シンセサイザー | ハスキーオフシャルブログ「マスターオブシンセサイズ」

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プロミュージシャン 兼 ジャージ部。主にDAWクリエイター/S、作曲家として活動しています。世界最高のシンセマスター。
SPACE MASTER、XCODE、Still in the Forest..etcなど、いろいろな名義があります。

ZenBeatsのソフトシンセを使おう!

 

ZC1シンセサイザーは、ZEN-Core Synthesis Systemに対応しており、ZENOLOGYなどと音色のやり取りも可能になっている高性能シンセサイザーです。

 

ZenBeatsに搭載されているZC1のシンセサイザー部分を、いじれる所は少ないですが、初心者から中級者に向けては十分すぎるほどの機能でしょう!

 

まず、ドラムパートにビートパターンを読み込ませましょう!Zenbeatsには無料の状態であっても、たくさんのリズムパターンが収録されており。それだけでも、無数のバリエーションを生み出す事が出来ます。

 

 

 

そして、それをループさせておきます。

 

これでZC1を使う準備が整いました。

 

 

音色を選びましょう。シンセサイザーの理解には、実際に「音色を鳴らして聴いてみる事」が必要不可欠です。

 

上部の音色選択メニューや右側のインスペクターからシンプルにサウンドを選択するだけです。

 

 

なんとZenBeatsでは、無料の状態であっても、たくさんの音色が収録されています。
(MAXにすると大量の音色を鳴らす事も出来ます!)

 

全部で57音色あり、さらに3つのドラムキットも含まれています。びっくり

 

 

一つ一つの音色を解説すると

 

【ZC1シンセサイザーの基本音色】

 

Defalut(デフォルト)・・基本のベーシックなSAWシンセ・モノリードです。

6thHIT・・6thの音を基音と同時に鳴らすブラシーなバンドヒットです。

80'sBrass・・80年代を象徴するシンセサイザーブラスです。

AcosticBass・・アコースティックベース。低音域を担当する大型弦楽器です。

Aerial Choir・・浮遊感のあるコーラス。

Ah SuperSaw・・トランシーなスーパーソウ・モノリードです。

Air Key 1・・ベルのようなキラキラしたシンセ・キーサウンドです。

Analog Dream・・煌びやかなシンセプラックです。

AnalogPoly・・ベーシックなサブトラクティブ・ポリシンセです。

AnalogStr・・シンセサイザー・ストリングス

Attack Pulse・・アタック感のあるスクエア・ポリシンセです。

Brass・・ブラスセクションのサウンドです。

Cell・・チェロのサウンドです。

Chime Pad・・チャイムのようなパッドサウンドです。

Choir・・コーラスです。

Chorus Gtr 1・・コーラスエフェクターの効いたクリーンギターです。

Clav 1・・鍵盤楽器のクラビネットです。

Detune Ba w・・デチューン(微妙な音程をずらした揺らぎ)の効いた厚みのあるシンセサイザーベース・サウンドです。

EP Belle・・ベルのように煌びやかなエレクトリック・ピアノ

Fantasia・・ファンタジア。有名すぎるD-50のキラキラとしたベル音色です。

FingeredBass Atk・・アタック感のある指弾きエレクトリック・ベースです。

Flute・・フルートの音色です。

Giant Sweep・・雄大なシンセサイザー・スウィープ・パッドです。

Guitar Pinch・・迫力のあるディストーション・ギターです。

Humming・・ハミングのようなコーラスです。

JD Piano・・ローファイかつ硬質なダンスピアノ・サウンド。

JP8 Strings 1・・高級シンセJupiter-8のシンセサイザー・ストリングスサウンドです。

Ju-D・・5thの音を基音と同時にならすシンセリード

Marimba w 2・・厚みのあるマリンバです。

MG Bass4・・ムーグシンセのベースです。

MG Bass5・・ムーグシンセのベースです。

MoodStrings・・映画などのサウンドトラックに使われるムード感のあるストリングス

New Reso Bs 2・・シンセサイザー独自の刺激的なサウンドを鳴らすレゾナンス・シンセベースです。 

Nylon Gt 1・・ナイロン弦のアコースティックギターです。

Octa Juice・・オクターブを重ねたシンセサイザー・モノリードです。

Organ 1・・オルガンです。

Piano + Pad 2・・ピアノと薄っすらとしたパッドのレイヤー・サウンドです。

Piano 1・・ピアノです。

Pluck Synth・・シックなプラックシンセです。

PolySynth Dly・・歯切れの良いポリシンセサイザーサウンドです。エフェクトがかかっていないサウンド

R&B Bass 1・・R&Bで使われるシンセベースサウンド。

Rotary Organ・・ロータリースピーカーを回転させて鳴らすハモンドオルガンです。

Saw Lead 1w・・SAWシンセサイザーリードです。ノコギリ波形とも。

Soundtrack Dly・・サウンドトラックで聴けるような和音を鳴らすシンセパッド。エフェクトがかかっていないサウンド

Spooky Lead・・柔らかく丸いサウンドのシンセサイザーリードです。倍音があまり含まれていません。

Sqr Lead 2・・SQUAREシンセサイザー・モノリードです。四角・矩形波とも。

Stacc Heaven w・・厚みのある煌めくカラフルなスタックシンセ・サウンドです。

ドラムStandart Kit・・ベーシックなドラムキット。ロック、ジャズなどの音楽をここから始める事ができます。ふんわり風船星

Steel-str.Gtr w・・広がりのあるアコースティックギターです。

Strings・・ストリングスセクションです。

Super Saws・・トランスEDMで使われるスーパーソウ・サウンドです。

Sweep Pad 1・・スウィープするシンセサイザーパッドです。

Syn Strings 3・・シンセサイザー・ストリングスです。

Synth Brass 4・・シンセサイザー・ブラスです。

Tenor Sax・・テナーサックスです。

花火TR-808 comp・・コンプレッサーが効いたTR-808エレクトロニック・ドラムキットです。EDMなどに。

花火TR-909・・TR-909エレクトロニック・ドラムキットです。EDMなどに。

Trumpet・・トランペットです。

Vibraphone Trem・・トレモロがかかったビブラフォンです。

Vintage EP・・ビンテージ感あるエレクトリック・ピアノ。

Violin・・高級感のあるソロバイオリンです。

 

 

となっています。

 

 

まずは、実際に確かめて鳴らしてみましょう!それだけでもエレクトロニック・ミュージシャンへの大きな達成です。

 

手軽な使用方法は、やはりキーロック機能を使いながら演奏して、楽曲に必要なサウンドのクリップを作っていく事です!

 

トランポートバーからキーロック機能を設定します。(左のアイコンからもクリップに設定できます)

 

この時に左の矢印「<」からトラックの音量設定を表示させておくと、ZC1の音色を試し聴く事も上手にできます。

音量が小さいと思ったときには、フェーダーを持ち上げサウンドを、はっきりと大きく聴こえるようにしましょう!

 

Octa Juiceを選択します。

 

サウンドをポルタメントさせつつループさせます。

 

 

直感的に、小さなループ・クリップを演奏して入力してみましょう。

 

 

簡単ですね!

 

必要に応じて小節数を、左側の設定インスペクターを呼び出して設定しましょう。

 

 

こんどはPluck Synthを演奏して入力します。

 

 

そこからさらに、上下に、さまざまなクリップを発展させていきます。

 

さらに、ZC1シンセサイザーのパラメーターも説明します。

 

「Main」タブでは、シンセサイズの多くを表示します。

 

ZC1シンセのサウンドの「アタック」「リリース」を調整できます。

 

「アタック」はサウンドの立ち上がりを、「リリース」はサウンドの余韻を調整します。

 

例えば、音の立ち上がりが遅いと感じた時には、「アタック」のツマミを左に回し、マイナス方向にパラメータを動かすと、立ち上がりを早める事ができます。

その逆で、プラス方向の右に回すと、立ち上がりを緩める事ができます。

 

「Vibrato」では、モジュレーションによるビブラートのかかり具合を調整します。

 

フィルター部分の「レゾナンス」ではサウンドのフィルターの特定の周波数を強調できます。それによりエレクトロニックにある派手で刺激的なサウンドへと変える事が出来ます。

 

さらに「カットオフ」は、音の明るさを変える事ができます。

 

さらにX-Yパッドも備え、初心者にも直感的に分かりやすく使えるシンセサイザーになっています。

 

「レベル」で音量を調整できます。

 

「Unison」で音を重ね厚みを増せます。「モノ」では単音を鳴らすように変更できます。「Legato」はレガート時にポルタメントがかかります。「ポルタメント」は音を滑らかにする効果です。

 

初心者のうちは最初からポルタメント効果の設定された音色を使うと、効果が分かりやすいでしょう。

 

さらに、ZenCoreシンセシスであるために、Zenology同等のMFX(マルチエフェクター)を使う事もできます!

 

 

初心者の間は、ZC1のパラメーターを気にせず「音量」バランスにのみ注力して音色を試し鳴らしていくべきです。

 

中級者からは、パラメーターを理解し、多少のサウンドの調整をして、楽曲のクオリティを、より高めましょう!

 

 

「ヒント」

X-Yパッドを使うと、フィルターを初心者でも直感的に扱う事ができます。右上方に向けて中心の点を動かすとサウンドが明るく派手に

左下方に向けて動かすと、大人しいシックなサウンドになります。