TR-8Sにユーザー自身のオーディオ「波形」を追加する方法があります。
まずTR-8Sにて使用可能な、一般的なSDカードを入手します。
そして、SDカードを背面のSDカードスロットに挿します。
次に、TR-8Sのパターンを停止させた状態で「Shift」を押しながら
パソコンとUSBケーブルで接続し認識させ、USB接続をします。
すると
ストレージモード
に入れます
そして、SDカードがマウントされ、パソコン上から、
ストレージドライブを開きます。
そこから
のように「フォルダを作ります」。
名称は「SAMPLE」で、個別にそれぞれの波形を読み込む時に使います。
特に初心者にわかりずらいのは、最初から使用するフォルダが作られていない部分でしょう。
そして、そこにユーザー波形をいれてあげます。
(自前でソフトシンセから生成した波形です。)
完了したら「ドライブの安全な取り出し」をパソコン上から実行します、
そしてUSBケーブルをはずし、TR-8Sを元の状態に戻します。
すると・・!
SDカードの中にユーザーの使いたい波形が保存されています。
そこから「UTILTY」→「SAMPLE IMPORT」
さらに「FILE」または「FOLDER」を選択してインポートします。
(この時にオーディオ波形を選ぶと「SAMPLE」ボタンが点灯してます。
そこで、ボタンを押すと再生しながら波形を選択できます)
TR-8Sでは、チューンを使って音程(ピッチ)を変える事も出来ます。
あとは、直接パッドから鳴らす、ステップシーケンサーからトリガーし鳴らす、
TR-EDITOR上からエディットするなど
になりますね!
『より進んだ知識』
TR-8SやJUNO-DSそしてFAなどの、シンセ・ガジェットでは、
SDカードにて、従来からのRAM(Random access memory:ランダムアクセスメモリ)の代わりをFlashメモリーにて行っています。
RAMでは、読み込みのみのROM(Read only memory:リードオンリーメモリ)に対して、書き込みをすることが可能になっています。
そのために、自由にユーザーのオーディオ波形を読み込ませて、鳴らす事が可能になるのです。
それは、楽器音から声、歌、自然音、効果音など波形であれば、どんなサウンドも取り込み鳴らせるのです。
パソコンで使われるRAMは、その電源を切るとそのデータは消えてしまいますが、シンセ・ガジェットに内蔵されているRAM部分は電池を用いて、そのデータを保持しています。
現代ではそこにデータ保持の可能なUSBメモリー、SDカード、SSDなど、Flashメモリーが登場し、その役目をより手軽かつ大容量に代えて担っているのです。
『より進んだ知識2』
「SAMPLE」フォルダ内から個別に読ませる以外に、
フォルダグループごと読み込ませる便利な方法も備わっています。
例えば、「Kicks」や「Snares」などのフォルダをSAMPLEフォルダの直下に作り、
それをTR-8Sからフォルダごと読み込ませます。