お天気雨…人生の光と影 | LA’Tokyoマガジン編集局

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ハリウッドと東京の間で生きてきて大量の価値観に出会い、自然に生み出された、ちょっと変わった考え方やアートな感性で人の可能性を広げる止揚された接点としての理想を考え実践するリアリストのブログです!

お天気雨って言葉聞いたことありますか?

雨が降っているんだけど陽が射していて
眩しくて冷たくて、南国にいるような気持ちいい天気です。

母親に教えてもらった呼び方で、

子供の時、ちょっと蒸し暑くて、蝉の声を感じながら、
額に汗をかいて、半ズボンの足元がムズ痒い感じの
ある夏の雨の日に

田舎のおばあちゃんに会いに行くために、
母親と手をつないで、田舎道を歩いていた時に…

突然空が割れるように陽が差してきて、
まだ雨が降っているのに晴れていて、

とても不思議だな~って!
傘を差したまま、口を開けて空を見ている時に教えてもらいました。

お天気雨だね!って思うと懐かしくなります。

空を見ると黒い雲と眩しい太陽が微妙に混ざり合いながら、
空という空間に混在していて、複雑で美しい光景を醸し出し、
人生の混沌や光と影を象徴しているように思えます。

僕は楽天的で、先進的な考え方を持っているので、
人生は光と影の連続で混沌とすることもあるけど…

最後には暖かい光に包まれて、晴れ渡った美しい蒼色の
澄みきった空のような人生になると思っています。

お天気雨は、ヒトの人生を偉大な自然が、
映像化してくれたもののように見えて、
とても感慨深いのは、僕だけでしょうか?

仕事柄、撮影スタジオにいると光の役割がよく分かります!

今は、オンライン中心の仕事なので、
それほどスタジオやロケに出ることはないのですか、
LA時代は、撮影クルーとして、
日本企業のCF(フィルム動画)撮影やスチール(静止画)撮影のため、
巨大なセットや全米のロケ地を駆けずり回っていました。

被写体はヒト・モノ・自然等ありとあらゆるものですが、
その際に半端ではない量の照明を使い、光と影を作り出します。

その現場に何年もいると、感覚が超越してくるのを感じます。

光によって照らされたものが、息を吹き返すように違うものに変貌して、
まるで光によって美しさを抽出されるが如く、光り輝く瞬間があるのです。

その瞬間がいわゆる美が宿る時で、
神が降臨するような感覚を覚えます。

感覚的な話なので、思っていることと違うかも知れませんが、
光を当てる前はすべてが無、闇なのです!

何も映らない、その存在すら認識出来ない状態、
これは、どれほど美しいヒト・モノ・自然であろうとも
同じなんです!

光によって、光のあて方、その質にも左右され、
始めて現れるものです!

「姿(存在感)」の本質ですね!

この姿を表わすためには光が不可欠で、
光とは途方も無いエネルギーや、あて方、光の色や質によって、
良くもなり、悪くもなる性質を持っています。

よく光と影に関する記述は目にするのですが、
そもそも光がないと存在がないので、
光があって初めてその存在を現すことができ、
それの調整が可能になるというのが本当のところです。

つまりまずは存在を現すための光(愛情・情熱等のエネルギー源)を確保して、
それを調整することで、光り輝くための過程に移行し、
その後、それを増幅するための装置(知識・教養・メディア)等で、
微調整しながら、自己を実現していくのが、現実的な方法です!