コトワザというのは、どこの国にもある表現で、
当然日本にも韓国にもたくさんあります。
ただ、僕が日本で暮らしながら感じたのは
韓国のように日本では、それほどコトワザが使われていない
という印象です。
韓国人はとても頻繁にコトワザを使います。
日常の会話でもドラマでも、時事番組でも。
たくさんある中で、実際に日常でよく使われる表現だけ
選んで、少しずつご紹介して参りたいと思います。
因みに、コトワザは、韓国語で「속담(俗談)」といいます。
今日のコトワザは、
도둑이 제 발 저리다(後ろ暗ければ尻餅つく)
トドゥギ チェバㇽ ジョリダ
直訳すると「泥棒が自分の足がしびれる」になります。
しかしこれも、何で「後ろ暗ければ尻餅つく」になるのか
さっぱり分からないですよね
では、ご説明いたします~
泥棒というのは、自分が悪いことをしていると分かっているから、
いつもやましい気持ちを持っている訳だし、
自分の行動がバレるか常に緊張しているでしょうね。
ところで、例えば、学校の教室で鉛筆が一本盗まれたとします。
しかし、まだ犯人が分からない段階だったのに、突然犯人が、
誰が盗んだんだ!という風に、強気になって行動するのです。
つまり、犯人はバレることを恐れて、足がしびれてきて、
それを隠すために、わざと怪しい行動に出る時に使われる諺です。
これね、めちゃくちゃよく使われる諺なんですぞ!
例文ですが、Aはいつも使っていた鉛筆がなくなっていることに
気づいて、Bに鉛筆のことを聞く場面です。
A:「혹시 내 연필 봤니?」
「あたしの鉛筆、見てない?」
B:「아니. 근데 왜 그걸 나한테 물어?」
「いや、でも、何でそんなことあたしに聞くわけ?」
A:「아니 그냥 물어본 거야. 왜 그렇게 민감하게 반응하는 거야?」
「ちょっと聞いてみただけだよ。何でそんなに敏感に反応するの?」
上記のような状況で使える表現です。
もしかしたら、Bが犯人かも知れないですね~
今日はこんなところです