コトワザというのは、どこの国にもある表現で、

当然日本にも韓国にもたくさんあります。

 

ただ、僕が日本で暮らしながら感じたのは

韓国のように日本では、それほどコトワザが使われていない

という印象です。

 

韓国人はとても頻繁にコトワザを使います。

日常の会話でもドラマでも、時事番組でも。

 

たくさんある中で、実際に日常でよく使われる表現だけ

選んで、少しずつご紹介して参りたいと思います。

因みに、コトワザは、韓国語で「속담(俗談)」といいます。

 

今日のコトワザは、

가물에 콩 나듯(珍しく)

カムレ コンナドゥッ

 

これもとてもよく使われる表現です。

「가물」とは「日照り、干ばつ」のことです。「콩」は豆ですね。

つまり、干ばつの際に豆が育つようだという意味ですが、

雨も降らない時期に豆が育つはずがないのに、珍しく育つという

ニュアンスです。

 

ですから、珍しいことが起こった時や、数が非常に少ない時などに

使われるコトワザです。

因みに、干ばつは普通「가뭄」という言い方をして

「가뭄에 콩 나듯 한다」という表現を使う人もいます。

 

ここの「가물」は、少し古い言い方で普段は使わないです。

ただ、「가물다(雨が降らない)」という動詞は使います。

 

例えば、

「우리 학과는 남자가 많은데, 어떠다 가물에 콩 나듯 여자도 있다.」

「うちの学科は男子が多いんだけど、たまに珍しく女子もいる。」

といった感じです~ウインク