韓国には「補薬(보약、ポヤク)」といって、衰えた体力や健康を維持する、また

さらに健康な体にするために飲む漢方薬があります。

韓国には街の至る所に漢方薬の病院や薬局がたくさんある。

このような病院で体質や健康状態を診てもらってから、自分の体質や健康状態に

合った漢方薬を処方してもらって飲むものです。

ただ、病気になった体を治すために飲むものではない。

 

 

この「補薬(보약、ポヤク)」というのは、大体1ヶ月間くらいにかけて飲むものだが、

これがかなり効き目があり、例えば、冬の間飲んでおくと翌年の夏には

食欲も旺盛になったり、夏バテになりがちな人も結構元気に過ごせるのです。

値段は少々高目ですが、受験を控えている中高生や、毎日仕事で疲れている

お父さんたち、そして妊婦さんにもよく勧めるものです。

 

 

ところで、韓国では昔から「ご飯が補薬だ!(밥이 보약이다!)」という言葉があります。

つまり、ご飯さえきちんと食べていれば、補薬を飲んだように

健康に過ごせるという意味。

 

それで、韓国人はしっかりご飯を食べることをとても大事にするわけです。

例えば、友達や友人に電話などで話す時に、先ず聞く言葉が「ご飯は食べましたか?」

と聞く。

それから、どこかでいま食事をしていると言われたら、必ず言う言葉が

「ご飯美味しく食べてください」という言葉。

これほど、ご飯や食事をしっかりすることへの、ある意味でのコダワリが

強いのです。

 

 

その理由を自分なりに考えたことがあり、単なる僕の推測ですが、

長い間侵略され続けてきた国柄ではないかと思います。

度重なる戦争に追われながら、取りあえずご飯をしっかり食べて

逃げることが大事ではないかなと。

生きのびるためにはそうせざるを得なかったのではないかという推測です。

 

 

それで、ある意味で韓国人は食べ物に関しては結構保守的ではないかと

思います。ソウルにも、日本食、イタリアン、フレンチなどの外国の食べ物屋さんが

いっぱりあるわけだが、東京ほど繁盛していないと思います。

食事の主なメニューは韓食が多いということですね。

 

こちらが補薬です。↓↓↓


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