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忘れん坊将軍の備忘録

支那や南北朝鮮、日本国憲法といろいろ鬱陶しいものがありますね。

明治四十二年十一月五、六日付け満州日日新聞に掲載された夏目漱石の随筆。

夏目漱石「韓満所感」(抜粋)
「昨夜久し振りに寸閑(すんかん)を偸(ぬす)んで満洲日日へ何か消息を書かうと思ひ立つて、筆を執りながら二三行認(したた)め出すと、伊藤公が哈爾浜(はるぴん)で狙撃されたと云ふ号外が来た。哈爾浜は余がつい先達て見物(けぶ)に行つた所で、公の狙撃されたと云ふプラツトフオームは、現に一ケ月前(ぜん)に余の靴の裏を押し付けた所だから、希有の兇変(きょうへん)と云ふ事実以外に、場所の連想からくる強い刺激を頭に受けた」

「満韓を経過して第一に得た楽天観は在外の日本人がみな元気よく働いてゐると云ふ事であつた」

「歴遊の際もう一つ感じた事は、余は幸にして日本人に生れたと云ふ自覚を得た事である。内地に跼蹐(きょくせき)してゐる間は、日本人程憐れな国民は世界中にたんとあるまいといふ考に始終圧迫されてならなかつたが、満洲から朝鮮へ渡つて、わが同胞が文明事業の各方面に活躍して大いに優越者となつてゐる状態を目撃して、日本人も甚だ頼母しい人種だとの印象を深く頭の中に刻みつけられた  同時に、余は支那人や朝鮮人に生れなくつて、まあ善かつたと思つた。彼等を眼前に置いて勝者の意気込を以て事に当るわが同胞は、真に運命の寵児と云はねばならぬ」

 この文章、今日の朝日新聞では「余は支那人や朝鮮人に生れなくつて、まあ善かつたと思つた」の箇所が省かれている。これで思い出したのが、先日のNHKでの自衛隊のレンジャー訓練についての報道である。地域の住民は日の丸の旗を振って、歓迎しているにもかかわらず、件の放送局はその様子には一切触れず、「一部住民から大きな不安をかんじるなど反対の声も上がっている」と偏向報道を行った。どこにでも一人や二人、変なのはいる。それだけを拡大して、さも多数の住民が不安に怯えているかの様に見せかけるこの卑劣さ、実際にその怯えている人間がその地域の住民である証拠も示さず報道する無責任さには辟易させられる。