嵐の中の『55ステップス』 | 端っこの気持ち

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東京の端っこに住む劇団四季と酒をこよなく愛する頑固者が書くいつまで続くかわからん日記…のようなもの

って事で、『サウンド・オブ・ミュージック』を観てきた。演劇


昨日は『劇団四季ソング&ダンス 55ステップス』、今日は『サウンド・オブ・ミュージック』と2日続けての観劇を楽しんできました。まずは昨日の『劇団四季ソング&ダンス 55ステップス』の感想からでも書こうかなと…。


昨日は季節外れの台風台風が来ていたので、観に行くのを断念しようかと思ったのですが(って、ウソつけ)、公演中止になったわけでもなければ、電車電車が止まるというような事もなかったので観劇をする事にしました。劇場に着くまではお客さんは少ないんじゃないかと思ったのですが、意外に台風でも観劇をするというモノ好きな人達(ま、俺もそのうちの一人ですが…)が多く客席は自分が思っていた以上に多かった感じでした。とは言え、空席は目立っていたけど…。


昨日のキャストです。頭に合格が付いている人が前回観た時と違うキャストです。



ヴォーカルパート

渡辺正 平良交一 李涛


秋夢子 早水小夜子 福井麻紀子



ダンスパート

西尾健治 金久烈 徳永義満 水原俊 斎藤洋一郎 新庄真一 前田順弘 河野駿介 花島佑介


加藤久美子 杏奈 須田綾乃 泉春花 駅田郁美 今彩乃 原田麦子 合格柴田厚子 脇坂美帆 井上佳奈



ダンスパートの荒木舞さんが柴田厚子さんに変わっただけ。マチネでは敬二さんが出演していたみたいでしたが、ソワレは洋一郎君でした。敬二さんのダンスも観たかったけど、洋一郎君のダンスも素敵なのでどちらでも良かったかな。



では、気になるキャストの感想を。



渡辺正さん。

何度も書いている事なのですが、地味にナベさん好きの俺にとっては出演してくれているだけで嬉しい。ニコニコ自然とナベさんを目目で追いかけては笑ってます(さすがは笑軍にひひ)。「最新ニュースのジャヴァ」で「音譜居眠りなんかしてる間は無い~」と歌ってるナベさんに「そりゃ、貴方を観て大笑いしたいんだから居眠りなんかしませんよチョキ」と心の中で突っ込んだりして…。この部分をブツッと切るような歌い方じゃなくて、もうちょっと伸ばして歌って欲しいなぁと思う所が多少あるのが気になると言えば気になるんだけど、ナベさんに期待しても…(断っておきますが、ナベ好きです)。「トプシー・ターヴィー」もナベさんなりに弾けてきた感じがして良いと思います。もうちょっと胡散臭い雰囲気を出すと更に良くなると思うんだけど…。昨日は「I Got Rhythm」でンパッンパッとリズムを取りながらシンバルを叩いていたので、観ていて腹を抱えながら笑いそうになってしまった。真剣にやっているのは解るんだけど、観ているとホントに可笑しくて…。観れば観る程ナベさんの事を気に入ってる俺なのです。


平良交一さん。

昨日で2度目の観劇となった平良さん。この作品というかカンパニーに馴染んできたのか、前回観た時より良くなっていた気がします。歌は本当に素敵でした。良い声で魅了してくれました。「チム・チム・チェリー」での「俺の縄張りだ」の所は歌ではなくセリフなんですね。東京初演の時に高井治さんがこのナンバーを歌っていた時は「俺の名はバリーだ」と思い込んでいた頃が今思えばとても恥ずかしい。「ドレミの歌」ではお茶目な感じで面白かったです。カーテンコールの時に近くまで来てくれたのですが(握手はできませんでしたが…)、おもいっきり好感度アップしました。アップ


李涛さん。

毎回書いてる事ですがタオちゃんはホントに演技派です。表情の一つ一つが場面に寄って変わるので、観ていて飽きない。『ノートルダムの鐘』でのカジモドはいつ観ても感動する。「僕の願い」での柔らかい歌い方はず~っと聴いていたい気持ちになります。そうそう、昨日は「ラム・タム・タガー」のナンバーで歌詞を度忘れしたのか、誤魔化す感じで歌っていたけど、そんな事はご愛嬌。1幕最後の「ビー・アワ・ゲスト」で踊らなくなったのは少し寂しいなぁ…。しょぼん


秋夢子さん。

秋さんも素敵ですね。昨日も素敵な歌声で魅了してくれました。『アイーダ』の「星のさだめ」を聴くともう一度秋さんのアイーダを観てみたくなります。大阪でアイーダを演じる事があるのかなはてなマーク「ゴッド・ヘルプ」も素敵で李カジモドの表情を観ながら秋エスメラルダの歌声を聴いていると涙が止まらなくなってきたりして…。そういえば、2幕の「夢をつづけて」は全国公演から(はてなマーク)訛りの無いバージョンになりましたね。訛りのあるバージョンはもう歌わないのだろうかはてなマーク


早水小夜子さん。

早水さんはやはりこの『ソング&ダンス』シリーズに無くてはならない人ですね。心に染みる歌声はいつ聴いても感動する。「手をすり抜けて」と「メモリー」はいつ聴いても感動して涙が出てくる。今更ですが、「メモリー」の所の演出は良いですね。若かりし頃のグリザベラと現在のグリザベラが見つめあったり、着ているドレスの捌き方(と言うのかはてなマーク)がピタッと合っていたりと…。そうそう、早水さんって意外と背が低いんですね。昨日観ていて改めて気付きました。それでも舞台で大きく見えるのは存在感だけではないのかも…。


加藤久美子さん。

加藤久美子さんも目立ちますね。昨日も素敵なダンスで魅了してくれました。ダンサーはみんな素晴らしい方ばかりなので誰を観て良いのか迷うのですが、カトクミさんが出てくると自然と目目がカトクミさんに向いてしまう。『ノートルダムの鐘』でのエスメラルダは最高ですね。ダンスだけではなく、カジモドを庇うような演技も入っていて更に良くなったと思います。2幕の「ヴァリエーションズ」もカトクミさんなりのダンスで良いと思います。「ヴァリエーションズ」は敬二さん、坂田加奈子さん、カトクミさんで観ているけど3人ともそれぞれの個性が出ていて面白いですね。出来ればもう一度で良いから敬二さんバージョンの「ヴァリエーションズ」を観てみたいけど、敬二さんはもう踊らないのだろうかはてなマーク



他にも金久烈さんは汗が飛び散ったりして人間スプリンクラーみたいだなぁとか、久し振りに観た感じの柴田厚子さんのダンスも素敵だったなぁとか、春花ちゃんは可愛いなぁとか色々書こうかと思ったのですがこの辺で…。




次回の『劇団四季ソング&ダンス 55ステップス』観劇は明後日の火曜日。「アンドリュー・ロイド=ウェバースペシャルカーテンコール」が始まります。どんなカーテンコールになるのかとても楽しみです。ニコニコ