8月の週末観劇~美女と野獣篇 | 端っこの気持ち

端っこの気持ち

東京の端っこに住む劇団四季と酒をこよなく愛する頑固者が書くいつまで続くかわからん日記…のようなもの

では、続いて『美女と野獣』の感想でも書くとしますかね。演劇


先月から再演された『美女と野獣』東京公演。再演されて2回目の観劇となりました。先月に観た時は東京初演の頃の思い出が甦ってきたりしましたが、今日の観劇でも時々初演の頃の舞台がフラッシュバックしてきたりしてしまい自然と涙が溢れてきました。今日は夏休みで日曜日という事もあってお客さんの入りも良くて反応も良かったです。「他の舞台でもこの位熱気があれば良いんだけどなぁ…」と思ってしまいました。



では、気になるキャストの感想を。



ビーストを演じた福井晶一さん。

前回観た時はビーストデビューして間もない頃だったからか、若干硬さもあったように感じたけど、今日観た限りでは硬さも取れて福井さんなりのビーストを作り上げている感じがします。ビーストは鈴木綜馬さん(当時は芥川英司さん)、荒川務さん、石丸幹二さん、今井清隆さん、佐野正幸さんと観てますが皆さんそれぞれに違ったビーストになっていて面白かったです。福井さんのビーストは何と言うかピュアな気持ちの持っているビーストという感じがします。ベルに対する不器用な愛情表現も良いと思います。歌は文句無いですね。素敵な歌声で魅了してくれました。演技の方も良かったですね。メリハリのある演技で良かったです。1幕での粗野というか我儘なビーストから2幕の愛するという事を知ったビーストの心の変化が上手く表現されていました。笑いも取れていました。これから益々素敵なビーストになる感じがしますね。


ベルを演じた坂本里咲さん。

坂本ベルは安定してますね。長い間ベルを演じているので完全にベルを自分のモノにしている感じがします。坂本ベルは大人っぽくて綺麗で聡明な感じがしますね。落ち着いたベルです。歌も演技も良かったです。不安材料が一つもないベルですよねぇ。ただ、やはり「若い娘」というセリフに違和感がある事は否めない。落ち着いた(というか落ち着き払った感じの)ベルなので、時々「貴女はビーストの母親ですかはてなマーク」と言いたくなってしまう。王子の姿に戻ったビーストと並ぶと余計にそう思えて…。とは言え、坂本ベルは素敵でした。


ルミエールを演じた百々義則さん。

2回目の観劇となった百々ルミエール。前回観た時も感じたのですが丁寧にルミエールを演じていて好感が持てますね。個人的にはもう少し弾けるというか遊びが欲しいとも思うんだけど、百々さんなりのルミエールになっていて、コレはコレで良いのかもしれませんね。いけない事なんだけど、今日も少しだけ下村尊則さんのルミエールを思い出してしまいました。スカーに戻ってきたという事ですが、ルミエールに戻ってきても良いのにと思ったりして…。


ミセス・ポットを演じた遠藤珠生さん。

遠藤ポットも2回目です。優しくて深い愛情のあるミセス・ポットで良いと思います。チップ君の母親だけど、ビーストにも母親的な愛情を向けていて観ていて心が温かくなります。歌も良かったです。素敵な歌声を披露してくれました。でも、またもやいけない事なんだけど、テーマ曲の「美女と野獣」の所ではどうしても今は亡き志村幸美さんの歌声を思い出してしまって…。


コッグスワースを演じた吉谷昭雄さん。

吉谷コッグスワースは初演の頃にも観ていますが、飄々とした演技で面白いコッグスワースですね。間の取り方や、セリフの言い方で笑わせてもらいました。吉谷さんのようなベテランさんが出演していると舞台が締まって良いですね。ルミエールとのコンビも良かったです。2人が一緒にいるだけで自然と微笑んでしまいます。



他にも田島ガストンは何処となくココリコの田中さんに似ているなぁと思ったり(そう思ったのは俺だけかはてなマーク)、遊佐ルフウのおバカ加減も良かったなぁとか、川原ムッシュー・ダルクは薄気味悪くて近くで見たくないなぁとか、昔ドアマットを坂元健児さんがやっていたなぁとか色々書こうかと思ったのですがこの辺で…





今日は劇場でキャスト表と一緒に「大井グルメマップ」も取ってきました。今度このマップに載っているお店にでも行ってみようかなぁ…。