寂し過ぎたエジプト | 端っこの気持ち

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東京の端っこに住む劇団四季と酒をこよなく愛する頑固者が書くいつまで続くかわからん日記…のようなもの

では、昨日観に行った『アイーダ』の本編の感想でも書くとしますかね。演劇



昨日はプレステージトークというイベントがあったにも関わらず、イベントに参加した人数はセンターブロックの3列のみという寂しさ。しょぼんでは、ソワレ公演での客席はというと…。これまた寂し過ぎる程寂しかったです。2階席は何処かの中学校だかの団体で埋まってたんだけど、1階席は前半分くらいしか埋まってないという何ともやりきれないくらいお粗末というか寂し過ぎる客席でした。客席に入った時に「えっ、マジはてなマーク何だ、この客席は叫び」と感じました。平日ソワレの『ライオンキング』の客席も寂しいけど、昨日のエジプトはそれ以上に寂しかったのではないでしょうかはてなマーク客席は寂しかったけど、俺個人としては感動したので観に行って良かったです。






では、気になるキャストの感想を。




アイーダを演じた樋口麻美さん。


あーちゃんのアイーダを観るのは昨日で3回目。前回観た時は2月で、その前の時が去年の11月。何となく2ヶ月おきに樋口アイーダを観ている気がする。濱田さんのアイーダは素晴らしいのは重々承知なのですが、あーちゃんのアイーダも素敵ですね。どちらのアイーダも素敵だし好きなので、どちらが良くてどちらが好きとは言えません。っていうか、2人を比較してはいけないんだと思います。あーちゃんのアイーダは表情が豊かで良いですね。目が大きく印象的なので表情が豊かに感じます。実際に涙を流しながらの演技にはこちらも貰い泣きしてしまうくらい。歌の方も良かったです。豊かな声量で魅了してくれました。




アムネリスを演じた鈴木ほのかさん。


昨日の観劇で一番期待していたほのかさんのアムネリス。ほのかさんの舞台を観たのはいつ以来だろうはてなマークもの凄~く久し振りな気がする。さて、そんな鈴木アムネリスですが、良いですねぇ。1幕でのアムネリスはとっても可愛らしい。観ていてドキドキするくらい。ラブラブちょっぴりハスキーな声も良い感じです。表情も豊かで観ていて飽きない。演技もメリハリがあって良かったと思います。2幕の「真実をみた」はやっぱり泣ける。最後の方の裁判での涙を堪えている姿は哀しすぎる。最後の現代に戻ってきてからの生まれ変わったアイーダとラダメスを微笑みながら見つめるアムネリスは新鮮で良かったです。何と言うか慈愛に満ちたアムネリスですね。




ラダメスを演じた渡辺正さん。


開幕したての頃と去年の12月に観て以来の渡辺ラダメス。正直に言います。俺、昨日の渡辺ラダメスで感動しました。最初に観た頃の渡辺ラダメスだったらどうしようかと思ったんだけど、良かったです。そりゃ、相変わらず「将軍」には見えませんよ。「将軍」というより「笑軍」とか「小軍」といった言葉の方が似合うくらいです。表情は乏しいし、動きも変な所があって「プッ」と吹き出しそうな所もありました(だから「笑軍」)。でも、良かったんです。100点満点中の合格点にも及びません。でも、少しずつ、ほんの少しずつ良くなっている感じがします。亀カメやカタツムリかたつむりの歩みくらいの速度かもしれないけど、最初に観た時の渡辺ラダメスよりは良くなっていると思いました。そりゃ、阿久津ラダメスや福井ラダメス(俺は未見だけど…)、金田ラダメスと比較すると全然ダメですよ。っていうか、他の方のラダメスと比較する事自体間違っている気がする。比較するなら過去の渡辺ラダメスと今の渡辺ラダメスを比較すれば良いと思うんだけど…。昨日は「星のさだめ」で感動してしまった。歌で感動したわけではありません。その後のアイーダとの遣り取りでポロリときてしまったんです。何と言うか個人的に応援したくなるラダメスです。




アモナスロを演じた川原洋一郎さん。


イベントで大暴れというか暴走していた川原さん。イベントでは「アモナスロの出番は3分20~40秒くらい。」「ズタ袋を着ている」と面白い話をしていた川原さん。アモナスロとしての出番は少ないけど、存在感はありますね。そしてズタ袋な衣装も良く似合う(誉めてます)。






他にも田中ゾーザーの歌い出しはやっぱり粘着質だったなぁとか、松本ネヘブカは安心して観る事ができるなぁとか、ファラオの岡本隆生さんは良い声だなぁとか、色々書こうかと思ったのですが、この辺で…。








さて、最初の方にも書きましたが、昨日の客席は寂し過ぎる程寂しかったです。前回観たゴールデンコンビといわれる濱田アイーダ、阿久津ラダメスのコンビでも客席が埋まる事が無かったもんねぇ…。どうやったら客席が埋まるんだろう…。ま、客席が埋まらないのは『アイーダ』だけじゃないけど…。