入社2年目の年の夏。
女房がもう一人子供が欲しいと言い出し、
子作りに励む。
2回ほどお世話になったらあさりと出来てしまった。
翌年6月に次女が誕生。
女房はお盆まで実家で過ごして京都に帰ってくる。
会社は年々大きくなり、客先対応も益々忙しくなってくる。
入社3年目の年に、大手企業から新しい部長が入社し、
その部長の下で働く事になる。
いつもニコニコした温厚な顔立ちで、
話し言葉も丁寧で声を荒げる事がなかったが、
とんでもない親父であった。
単身赴任で自宅に帰るのが月1回なもので、
土日の休みは会社に出勤するので一緒に付き合って、
送り迎えをせよと言うのである。
仕事も山積みの状態なので仕方なく、
休みの日にはその部長と仕事をしていたが、
ある日曜日休みをとると、月曜日に怒られてしまった。
「なぜ、休むと言わないんだ!」
休みの日は、迎えに来るのが当たり前と思っていやがる。
そんな状態なので、家に帰って寝るだけの生活。
子供の事、家の事は全て女房にまかせっきりであった。
女房と話す時間もめっきり少なくなってしまう。
記憶力はいいので一寸した事でも覚えているのだが、
この時期、次女を風呂に入れた記憶や、娘達と遊んだ記憶は、
殆ど残っていない。
多分なにもしてやっていないのであろう。
それ程、仕事漬けの毎日だった。
毎月100時間以上働いていたが、
残業が付くのは10時間程度しか付かなかった。
今から考えると馬鹿らしいが、
その時は新しい会社で自分のポジションを築く事と、
転職して目減りした給料を上げる事で、必死であった。