映画とロックとファッション【ジャック・ニコルソン編】 | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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ところで、
このブログはファッションブログだって
皆さん知ってました?

『えっ!? そうだったの?いつから?』
という方がいても無理はない。

私も普段は自覚してないから…

久し振りに自分の中の寝た子が起きてしまったのである。

元々、このブログを始めたホントの理由は…

ファッションというものは
それ自体を近視眼的に捉えるのではなく、
その周辺にあるカルチャーや世事と
連動させて捉えることによって、
より理解が深まるということを
若い世代に伝えたい!
という高い志しがあったのだ。
(いつの間にか変なブログになったけど…)

でも残念ながら今の時代、
そんなことを考えながら服着てる人は
ほとんどいないかもしれない。

『メンドクサイこと、いちいちぬかすな!
オッサンは引っ込んでろ!』
と言う方もいらっしゃるだろうが、
私は全然気にしない。

『こんな偏屈なオッサンが
世の中に一人ぐらいいてもいいだろ!』
と言い返したいが、どうでもいい。

だって、どちらも 自由 だから…

話を戻そう。

さて、現代のメンズ・カジュアル
ファッションを紐解くと、
否が応でも映画とロックとの繋がりが
深いことに気づく。

さらに、その関係性がピークに達した時代が
60年代後半から70年代にかけてである。
そう…
それは、前回の記事に出てきた
アメリカン・ニューシネマの時代に
見事に符合するのだ。

この時代は、若者達の自由と平和への希求が、旧体制を引っくり返すほどのパワーを
一瞬持ち得たかに見えたが、
それが幻想であったことに
気づいた時代でもある。

そんな時代に生まれた作品には、
名作や名盤が多いのは紛れもない事実。
そして、それがファッションに与えた影響は
大きいのである。

この時代の映画やロックから
インスパイアされた
ファッションデザイナーも多いが、
そこからヒントを得た着こなしは
現在にも受け継がれている。

ここでは、名優ジャック・ニコルソンが演ずる役柄を例に検証してみよう。

それにしても、数多くいる俳優の中で
ジャック・ニコルソンほど
イカれた役がハマる役者を私は知らない。
それは、彼自身にそういう素養があるからとしか思えないのである。


先ずは、私が大好きな映画
「カッコーの巣の上で」でのマクマーフィー
※画像は引用

黒のニット帽、A-2レザーフライトジャケット、ブルーのシャンブレーシャツ、リーバイス501、レッドウィングのアイリッシュセッター…

体制に抗う男の姿に、
これほどマッチするコーディネートはない。
ラギッド(武骨な)アメリカンカジュアルスタイルの最高のお手本である。


続いては、この記事を書くきっかけとなった
「さらば冬のカモメ」でのバダスキー
※画像は引用

いまや冬の定番アウター、
ウールメルトンのピーコートである。
海軍下士官だから着てて当たり前だが、
その着こなしに注目!

体にピッタリとフイットした
タイトな着こなし。
さらに襟を立て、
ポケットに手を突っ込み
葉巻をくわえ唾を吐きながら歩くシーンは、
鳥肌もんである。

そこには、
規律の厳しい体制側の組織に属しながらも
その中で自分の個性や主張を
最大限に発揮しようという姿勢が
見てとれるのだ。
まるで厳しい校則に抗う女子高生が
制服の着こなしをアレンジするように…

この人の作品をいちいち取り上げていたら
キリがないので、今回はここまで。

ところで…

私は以前からジャック・ニコルソンと
ニール・ヤングの類似性に着目していた。

何がって?
それは、顔が❗
   

とても上品な顔立ちではない。
むしろブサイク顔である。
とても羨ましいとは思わない。
(あ、失礼!)

しかし、顔というものには、
その人の生きざまが表れるのだ。
頑固そうである。
強い意志を感じる。
狂気じみてもいる。
(あ、“シャイニング”だからか…)

奇しくも、同じ激動の時代を生きた二人。
(あ、まだ死んでない…)
二人ともアツい!
髪は薄いがとにかくアツい!

この二人の活動を見てると、
平和や自由に対する願望が
人一倍強いような気がする。

ニール・ヤングは、
トランプ現大統領が選挙戦中
自分の曲が曲解されて使われたことに対し、
強い不快感を表明している。

そういえば、ジャック・ニコルソンは、
アフリカ飢餓難民救済を目的に開催された
一大ロックイベント「ライブエイド」で、
アメリカのメイン会場フィラデルフィアの
司会をやっていたのを思い出した。

映画とロックとファッション…
それは自由と平和を愛する者の嗜みなのだ。
あ、あと 笑い もネ!

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かつて“ロックン・ロールは死なない!”
と歌ったタフなオヤジはいまだに健在である。
                  これぞ本物のロック!
                      「Neil Young」
  Rockin'in In The Free World

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メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより