商品紹介している余裕がないので、
今回は8月上旬に起こった、
おみやげ(souvenir)にまつわる話をしよう。
スタッフの仁田が、
「中西さんのおみやげ、もう食べました?
あの黒蜜がかかってる…」
と聞いてきた。
「あ!そういえばオレまだ貰ってない!」
と答えると、
「えっ、そうなんですか!」
と彼は驚きと気まずさがない交ぜになった表情になったのである。
先日、店長の中西が彼女と旅行に行ってきたのだが、一昨日会った時は、
「お休みありがとうございました。おみやげを買ってきたんですが、今日持ってくるの忘れたので明日持ってきます!」
と言っていたのである。
ところが、その翌日。
彼の口から“おみやげ”の話は一切出なかった…
私も特別気に留めていたわけではないので忘れていたが、私が大好物の黒蜜という単語が仁田の口から出てきたせいで、私の中の寝た子が起きてしまった。
最近の中西は、彼女と旅行する度におみやげを買ってきてくれる。
その彼女が選らんだというおみやげは、いつもとても美味しいのである。
「彼女はセンスがいいね!」
と誉めると、
「ボクはセンスがないので…」
と中西は言う。
全くその通りなのだ。
今回も旅行に行く前に、
「GMは、おみやげに何がいいですか?」
と何度も聞くので、
「う~ん、そんな気を遣わなくていいよ」
と答えたら、
「いや、そんなわけにはいきません!
今のボクがあるのは、GMのお陰ですから」
と殊勝なことを言うので、
「じゃあ、せっかくだから日本茶に合う黒蜜やアンコ系の和菓子がいいなぁ」
と答えたら、
「任せて下さい。
また彼女に選らんでもらいます!」
と中西が言ったのを私はハッキリ覚えている。
ここまでの経過を仁田に話したら、
彼はゲラゲラと笑い出した。
「中西さん、一体どうしたんでしょうねぇ」
と言う仁田に対し、
『だいたいオレが中西にリクエストした好物を、たいして好物でもないオマエが何で先に食べてんだよ!』
という思いも少なからずあったが、
口には出さなかった。
何となくコイツは味方につけておいた方がいいような気がしたからだ。
長くなりそうなので、
この話の続きは次回の更新で。
あ、そんな暇あったら商品紹介出来たか…
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「Procol Harum」
“A Souvenir Of London”
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メンズビギ マルイシティ横浜 GMより