以前は結婚式やパーティーなどのフォーマルでの用途か、それとは逆にカジュアルに特化したワークベストのようなモノが中心だったのだが…
最近ではビジネスシーンでのカジュアル化が進み、日常着としてのドレスベストが注目を集め始めたのだ。
ところで皆さんは、
このドレスベストを着る時、通常は一番下のボタンを留めないのをご存知だろうか。
実はこの着こなしの発端は、
19世紀初め頃、イギリスのジョージ四世がパーティーに出席した際に、ベストの一番下のボタンを外していたのだ。
以前は留めるのが通説。

ジョージ四世(wikipediaより引用)
さてこれは、ボタンを掛け忘れたのか?太っていたから留まらなかったのか?
当時の社交界の花形であり、ファッションリーダーだった“元祖伊達男”ボー・ブランメルは、ジョージ四世に恥をかかせないために、自分のベストの一番下のボタンをさり気なく外したそうである。

ボー・ブランメル(wikipediaより引用)
そのパーティーに出席した人々は、ファッションリーダーたるブランメルとジョージ四世が、揃ってベストの一番下のボタンを外していたので、それが最新の着装マナーと勘違いして一斉にマネをしたのだ。
この習慣が今でも受け継がれており、
ベストの一番下のボタンは留めないことになっているのである。
ちなみにこの話は、
私が捏造したわけではない。
ギャグのような話だが、歴史を遡るとこんな話はごまんとあるのだ。
ボー・ブランメルについては、メンズファッション史における最重要人物にして、とても興味深い人物なだけに、機会をみて改めて取り上げよう。
さて…
通常ベストの一番下のボタンは、留めないように作られているわけではないが、留めない着方がメンズ服の流儀でもある。
そこでメンズビギでは、今シーズンから留めないでバランスがいいようにデザインを改良したのである。
★旧型ではフロントボタン5個だったが、
新型では6個に増やし、最下ボタンを外 した際のバランスを良くした。
【旧型】


【新型】

★強制的に最下ボタンを留められないデザインを採用。
【旧型】


【新型】

ベストは便利なアイテムである。
寒暖差のある季節の変わり目には、
中間着として活躍する。
また、ジャケットを脱いでもキチント感があるし、コーディネート感も楽しめる。
さらに、弛んだお腹が引き締まって見える視覚的効果があるのだ。
これは採り入れるに値するアイテムなのだ!
オシャレなベストの着こなしで
私が思い出すのは、
77年にメガヒットを記録した
「フリート ウッド・マック」の
“噂”のアルバムジャケット❗

「Fleetwood Mac」
“Don't Stop”
メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
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