急に昔の苦い思い出が甦ってきた。
もう時効だからいいだろう…
実は私、30年以上前の大学生の頃、
まだ黎明期のコンビニでアルバイトをしていたことがある。
上京して間もない私は、洋服代(主にメンズビギ)を稼ぐ為に、深夜のバイトを選んだのだ。

当時のコンビニはまだ数も少なく、
24時間営業の店が珍しかった時代。
場所は都内有数の高級住宅地。
狂乱のバブルが始まるのはこの数年後。
東京が眠らない街になる前の話である。
さすがにこの頃は、終電が無くなると
入店客も一気に減った。
だから深夜はいつも一人勤務だった。
時おり入ってくるお客さんは、
ワケアリ風の人ばかり。
一度、二人組の刑事が、近くで起きた強盗事件の聞き込みに訪れたこともあった。
そんな人達も、さすがに2時を過ぎるといなくなる。
雑誌の返品をまとめたり、賞味期限切れの食品を仕分けしたりの作業を済ませれば、
明け方の納品ラッシュが始まるまでの1~2時間は、ほとんど何もすることがなくなるのだ。
そんな時、私はいつもお店の雑誌コーナーの本をレジカウンター内のイスに座って読み耽っていた。
そうでもしないと寝てしまうからだ。
ある時、眠気よりも強烈な空腹感に襲われたことがあった。
その時、目の前のカウンター上の食品ケースには、旨そうなホットドッグとアメリカンドッグが鎮座していた。
腹が減って朦朧としていた私には、ホットドッグとアメリカンドッグが「おいで、おいで」をしているように見えた。
このお店では、時々オーナーが店頭の缶飲料を「お疲れ様、これどうぞ!」とアルバイトに配ったりすることがある。
そんな伏線も手伝い、空腹で善悪の判断が困難になっていた私は、ついつい一本のホットドッグを腹の中に納めてしまったのである。
一本だけにしといたというのが、
大胆かつ小心者の、いかにも私らしい行為だ。
そして数日後…
お店のオーナーから電話があった。
「見たぞ~」
私は、この一言で全てを理解した。
どうやら、ホットドッグの一件を防犯カメラのビデオで見たらしいのだ。
その後の電話での会話は全く記憶にない。
その頃から私は、自分に都合の悪い話は忘れてしまう特技があったのだが、クビになったことだけは確かだった。
これがコンビニでの旨い…
いや、苦い思い出での全容ある。
なにぶん昔のことなので、詳しいディテールまではハッキリ覚えていないが、
不思議なことに、
゛ホットドッグとアメリカンドッグを
どっちにしようか?迷った゛シーンだけは、今でも映像が浮かぶほど鮮明に記憶に残っているのである。
今日はこの一曲でお別れです。
「Led Zeppelin」
゛Hot Dog ゛
メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
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