お気に入りの曲がある。
それは80年代に大ヒットした、
ホール&オーツの゛プライベートアイズ゛
のカバー曲だ。
アラフォー以上の世代なら、誰しもが耳にしたことがあるはずである。
最近の音楽事情には疎いので、
誰が(女性シンガー)カバーしているのかは知らないが、やっぱりイイ楽曲というものは誰が歌ってても聴き込んでしまう。
天井から流れるBGMは
お客様の為だけでなく、そこで働く者にとっても癒し効果があるのだ。

ところで…
先日暇な時、私が゛プライベートアイズ゛を聴きながらウットリとしてると、
店長の中西がいつの間にか私の横に立っていた。
この男の特技は存在感を消すことである。
振り向くと、いきなり私の横や目の前に立っていることがあり、ドキッとさせられることがよくある。
その時もそうだったのである。
「うわぁ、何時からいたんだ!何だよ!」
と、私が言うと、
「この曲、いいですよね~」
と、中西がシミジミ言うではないか。
私の心の中を見透かされた驚きもさることながら、音楽とは無縁そうなこの男の口からそんな話が飛び出したことに、私はさらに驚いたのである。
しかも中西は、この曲がヒットした時代はまだ生まれてないはず。さらに洋楽である。
そう言えば彼は、学生の頃から和太鼓をやっていたという話を聞いたことがあるが、まさか何かのイベントで゛プライベートアイズ゛を和太鼓で演奏したのだろうか?(んなわけないか…)
「え!この曲知ってるの?」
と、私が聞くと、
「知ってますよ~」
と、いつになく自信ありげに答える中西。
「なんで知ってるの?」
と、さらに私が突っ込んで聞くと、
「高校の英語の授業中、先生が必ずこの曲を流すんですよ~」
と、答える中西。
「へぇ、そうだったんだ。この曲はオレが高校生の時に大ヒットしててさぁ。この曲聴いてると、その当時の甘酸っぱい想い出
が甦ってくるんだよねぇ。このホール&オーツの曲はホントいいよねぇ…」
「そうですよね~」
「こんな曲を授業で流すなんて、なかなかいい先生だな。オマエもなかなかいいセンスしてるぞ!」
自分が好きな曲を褒められると、
なぜかその相手も誉め称えたくなるのは、
私だけだろうか…。
「そう言えばこの曲、オレが前にブログで目玉焼きの記事書いた時に貼り付けたんだけど覚えてる?」
「もちろん覚えてますよ」
「゛目玉゛と゛Eyes゛を引っ掛けたんだけど、なかなかシュールだろ…」
お店での会話なんていつもこんな感じである。あ~、全くクダラナイ…。
それから数日後…
再び゛プライベートアイズ゛を聴きながら、ふとスタッフの仁田はこの曲知ってるだろうか?と気になり、聞いてみた。
「ねぇねぇ仁田君、この曲知ってる?」
「あ、それ昨日、中西さんにも聞かれましたよ」
「え!マジで?」
きっと中西は、
私に誉め称えられたことに気を良くし、
苦手な分野にもかかわらず
部下に自信を持ってこの質問をぶつけたのであろうことは、想像に難くない。
「そうだったんだぁ。オレもあの中西が知ってたからビックリしたんだよね。でもいい曲だよね、この゛プライベートアイズ゛」
と、仁田に言うと、
「え!この曲゛プライベートアイズ゛って言うんですか?
中西さんは゛ストロベリーアイズ゛って言ってましたよ!」
「え!ウソだろ?
゛ストロベリーアイズ゛だと?」
「ハイ、はっきり。自信に満ちた声で」
最近の中西は、プライベートでもいい事が続いていることをを知っている我々二人は、きっとアイツの今の頭の中が
ストロベリー化しているに違いない!
という結論に至ったのである。
そして、そのまま放っておこうと…。
しかし、
口に出してみると意外に語呂がイイことに気づいた我々の店では、
現在も゛プライベートアイズ゛を゛ストロベリーアイズ゛と全員で言うことにしている。
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現在この曲のカバーもかかっている。
これもイイ曲なのだ。
「ホール&オーツ」
゛キス オン マイ リスト゛
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メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
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