二人の救世主❗ | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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いよいよ本日より、
スパークリングセールがスタート。



さて、我がメンズビギマルイシティ横浜店では、今回も難題が持ち上がっていた。

それは…

繁忙時の助っ人として頼りにしている
アルバイトのタケちゃんが、
家庭の事情で来れなくなったのだ。

昨年と同じパターンである。

冬のセールの初日というのは、
年間最大商戦日なのだ。

去年は申の手も借りたがったが、
今年は酉の手も借りたいぐらいだ。

昨年は前任のアルバイトを
酒の席で口説き落とし、
なんとか事なきを得たが、
今年はそうもいかない。

仕方ない、
今年は残りのスタッフだけでやろう…

と、腹を括っていた年末、
MD兼営業担当の皆川氏から
思いもよらない申し出があったのである。

どこで聞きつけたのか、

「セール初日の人員は大丈夫ですか?
もしよければ、手伝いに行きますけど…」

「え!マジで?ホントに?大丈夫?いいの?申し訳ないなぁ…」

私は驚いたとともに、
ホントにうれしかった。

だって彼ら本社スタッフは、
年末年始の休暇中である。
日頃から忙しい彼らには、
家族団らんの貴重な休みのはずだ。
しかも無償である。

特に皆川氏は、重責なMDも担当し、
家庭では可愛いお嬢ちゃんもいるお父さんだ。

「さすが、社内だけでなく
現場からも信頼されている男は違う!」

などと、得意の誉め殺し作戦に出た私であったが、

「一晩考えさせてほしい」

と、一旦保留して電話を切ったのである。

困っているのは私の方なのに、
゛一晩考えさせてほしい゛という発言は
そもそも誰が聞いてもおかしい。

相手が気づかないうちに、
立場を逆転させる。

このネゴシエーション(交渉術)も、
私が得意とする高度な技術の一つだ。

ところで…

なぜ私がこんな高等技術を駆使してまで
有り難い申し出を一旦保留にしたのか?

実は私の頭の中で、
一つ閃いたことがあったのだ。

その時点では、
まだ誰にも言っていなかったのであるが、
水面下で妻に協力を要請していたのだ。

彼女は7年前まで、
我が横浜店のスタッフとして
私以上に活躍していた大ベテランである。

長いブランクと体力の問題もあるので、
負担がかからないように
セール初日に少しだけ手伝ってもらおうと
打診していたのである。

そこへ、皆川氏からの有り難い申し出がきたのだ。

私は、自他ともに認める 策士 である。

体力のある皆川氏を初日に…
妻には翌日に…

完璧な作戦だ❗

あとは、彼女に了解を得るだけだが、
一つだけ問題がある。

彼女の正月一番の楽しみは、
箱根駅伝をテレビ観戦することである。
筋金入りの駅伝ファンなのだ。

どちらか選ぶなら、往路よりも復路のゴールシーンが見たいと言っていたのだ。

復路は3日だから重なってしまう。
どうしよう…。

私が持つ数々の高度な交渉術は、
なぜか彼女には効かない。
全て見破られるのだ。

しかし、冴えてる時というのはあるものだ。

お店があるヨコハマスカイビルは、
国道1号線の真横にある。

沿道には毎年たくさんの箱根駅伝の応援者が集まるのを、私は思い出したのだ。

「せっかくなら箱根駅伝を生で見たら?
たぶんお昼過ぎに通過するよ!」

効果覿面 であった。

そしてその翌日、
早速私は皆川氏に
改めて応援を要請したのである。

あなたがここにいてほしい と…


妻のことは言わずに…。

そんなこんなで、
今日は皆川氏に助けて頂いたのだ。



ありがとう、皆川さん❗

でも、この記事を読まないことを祈る。


           「ピンク・フロイド」
  あなたがここにいてほしい


メンズビギ  マルイシティ横浜店  GMより


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