高村薫の本 | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

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読む本がなくなったので、
先日の休み、久し振りに本屋に行った。

前にも書いたが、私は本屋が好きだ。

世の中には色んなお店があるが、
一番好きなのが本屋。
その次がホームセンター。
その次は大きなスーパー。
その次はレコード屋。
その次はインテリアショップ。
その次は…

もういいか。
オチもないし、話がブレるだけだ。

こんな仕事をしてはいるが、
洋服屋にはあまり行かないのである。
(同業者には気を使うので…)

ところで…

本屋には予備知識や目的なしで行った方が楽しいような気がする。

あらかじめ買う本を決めて行くと、
あっという間に目的を達成し
時間をもて余すことがある。

そのときのタイミングや廻り合わせで選ぶ方が、なんだかワクワクするのだ。

もちろん、タイトルや装丁だけで
ピン!とくるものもあるが、
好きな作家の新刊を発見した時などは、
特にうれしい。

そして今回、私が出会った本がコチラ❗
                                    ダウン


私が好きな作家、二人の新刊が出ていたのだ。

一人は宮本輝。

そしてもう一人は高村薫である。

特に高村薫の新刊は久し振りだ…というか
滅多にお目にかかれないのである。

洋楽に例えると、
海外大物アーティストが10数年振りに
スタジオ録音のオリジナルニューアルバムをリリースした感じに似ている。

契約消化のためリリースされる
ベストアルバムやライブアルバムは、
作家に例えると、
エッセイみたいなものである。


ところで、この高村薫という作家…

私は初期の作品からのファンであるが、
その題材だけでなく
舞台背景や舞台装置など
ディテールの緻密さから、
当初はてっきり男性作家だと
疑わなかった。

女性作家だと判った時は、
ホントに驚いたものである。



彼女の作品は、
はっきり言って読みづらい。

ディテールが細かいだけでなく、
登場人物の心象を描く文章も
とにかく重いのでぐったり疲れる。

私なんか、たった数ページ読み進めるのに
相当な時間を要することが多々ある。

前のページに戻りながら
もう一度文章を咀嚼したり確認したり
する作業が求められるぐらいだ。

とてもじゃないが、
気軽に字面を追っていけば
理解できる文章ではないのである。

忍耐と根気…

ときどき不安になることがある。
これって私の読解力の問題かもしれない…と。

いや、違う。
これはきっと確信犯である。
作者自身が分かりやすく書こうなどと、
端から思ってないフシが見受けられるのだ。


゛じゃあ、そんな面倒臭い本なら、
最初から読まなきゃいいじゃん!゛

と思われるかもしれないが、
やっぱり最後まで読むと
とにかく面白くて凄い!
となってしまうのである。

中毒性が極めて高いのだ。

半ば読者を突き放したところに、
高村薫の魅力があるのかもしれない。

これでは、
M になってもしょうがない…。

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今日の一曲はズバリ❗
              「 M 」
    ゛ポップ・ミュージック ゛

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あ、そうそう、
当ブログは明日から数日間、
クリスマス休暇とさせて頂きます。
            欧米か!
(中途半端に古いギャグが好きだ)


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